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Google Cloud 全冠になってみた ~ AI時代を生き残るための自己研鑽 ~

大島 悠司 - 2AWS Community Builders 2022-2024 Japan AWS Top Engineers 2023-2024 AWS ALL Certifications Engineers AWS Well-Architected Lead

はじめに

こんにちは、NRIの大島です。

先日Google Cloudの資格を全て取得しました。

今回は、Google Cloud全資格を取得するに至る思いや、勉強の取り組みについてご紹介させていただきます。

私は以前AWS全冠も達成しているので、良ければこちらもご覧ください。

AWS 全冠になってみた ~ 資格取得のテクニックをご紹介 ~ - atlax blogs

 

なぜGoogle Cloud全冠を目指したのか

昨今、あらゆるベンダーが生成AIに力を入れており、その中でもGoogleは早い段階からAI(人工知能)/ML(機械学習)に注力しています。現在Googleからは、生成AIモデルを迅速にプロトタイプを作成できるVertex AIや、マルチモーダルな高機能生成AIモデルであるGeminiが登場し、かつ頻繁に最新機能がリリースされており、独自の存在感を出しています。

私はセキュリティを中心に業務を担当していますが、Google Cloudや生成AIのセキュリティに関する案件が増えてきていることを肌で感じており、Google Cloudを学習することが最新のクラウドや生成AIの技術を理解することにつながると思いました。

 

勉強方法

Google Cloud Skills Boostを活用

Google Cloud Skills BoostはGoogleが提供している公式トレーニングプラットフォームです。動画や資料を使って学ぶことができ、ハンズオンラボでは一時的にGoogle Cloudアカウントが払い出されて、実際に手を動かして演習をすることができます。Googleのパートナー企業に対しては、パートナー用のGoogle Cloud Skills Boost for Partnersが提供されており、より多くのコンテンツにアクセスできます。気になる方はお勤めの企業に確認してみるとよいでしょう。

試験対策についてまとめているブログを活用

個人ブログや企業ブログなども有用な勉強リソースです。Google検索で調べてみると、Googleパートナー企業のエンジニアにより、試験範囲のサービス検証なども含めて詳細に執筆されている記事もあるので、ぜひ活用させていただきましょう。

他のクラウドサービスと比較して理解

私の場合はAWS全冠を達成しており、普段からAWSを活用した業務に携わっているので、AWSと比較することで理解が進みました。例えば、Compute EngineはAWSのEC2に相当、Cloud StorageはAWSのS3に相当、といった感じです。既存の知識との共通点や差分だけを把握していれば、理解が早くなるのでお勧めです。

 

各試験の特徴・所感

各試験の特徴や私の所感をまとめてみました。

区分

資格

所感

Foundational

Cloud Digital Leader

クラウドの概念やGoogle Cloudのサービス概要について押さえておけば簡単。

Associate

Cloud Engineer

構築や運用に関して、ポータルやCLIでの操作方法など細かな理解が必要。

 

 

 

 

Professional

Cloud Architect

設計が中心でCloud Engineerほど難しくない印象。ケース問題は公式ページのサンプルを事前に読み込み、設計をイメージしておくことを推奨。

Cloud Database Engineer

各DBサービスの特徴を抑えておけば問題ない。本記事の執筆時点では英語版のみ。

Cloud Developer

GKEの設計や運用をよく学習しておく。

Data Engineer

BIgQueryを中心にデータサービスの設計や運用をよく学習しておく。

Cloud DevOps Engineer

SREやDevOpsについても問われるため、周辺の用語も抑えておく。

Cloud Security Engineer

アクセス管理やデータ保護、ロギングなどクラウドセキュリティ全般の知識が必要。

Cloud Network Engineer

ネットワーク全般の知識が必要。アドバタイズやASなどの仕組みもしっかり学習しておく。個人的難易度は高め。

Google Workspace Administrator

Google Cloudとは毛色が異なり、Workspaceの管理者としてセキュリティや自動化などの知識が必要。

Machine Learning Engineer

AI/MLサービスだけでなく、周辺の用語も抑えておく。個人的難易度は高め。本記事の執筆時点では英語版のみ。

 

Google Cloud全冠になってみて

全体的に、データ分析やデータの取り扱いに関する問題が多いように感じました。資格取得を通して、データ分析基盤を構築するためのアーキテクチャやセキュリティ、コンテナサービスの活用、運用ノウハウなど多くの知見を習得することができました。AWSとの差分を意識することで、各ベンダーとの共通点や相違点などを正確に理解して、設計や提案を行うことができるため、全冠を取得して良かったと思います。
また、Google CloudはProfessionalの資格を取得するたびにノベルティをもらうことができます。以下は一例ですが、Googleのロゴが入ったパーカーやマグカップがもらえます。こういうノベルティもモチベーションになりますね。

 

おわりに

本記事では、Google Cloud全冠取得への思いや、勉強の取り組み方を紹介しました。私の体験やノウハウを通じて、より多くの方に認定資格の取得に興味を持ってもらえれば幸いです。

NRIグループでは、お客様に安心してパブリッククラウドをご利用いただくため、パブリッククラウドに関する研究やクラウド人材育成を目的とした資格取得に力を入れています。私自身もセキュアなデジタル世界の実現を目指すために、これからも勉強を継続していきたいと思います。

 

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