Google Cloud 新資格『Generative AI Leader』取得までにやったこと

宮澤岳志 - Nomura Research Institute, Ltd.

当記事の概要

こんにちは、NRIの宮澤です。 Google Cloud を活用したアプリケーションの運用・保守を担当しています。2025年5月14日（米国時間）、新しい Google Cloud の資格、 Generative AI Leader が公開されました。 Generative AI Leader とは、企業や組織でGenerative AI（生成AI）の導入や活用をリードできる人材を認定するものです。この資格は、生成 AI の基本的な概念、ビジネス活用方法、AI の実践、導入における組織的な配慮点など、技術とビジネス両面からの知識やリーダーシップ力を証明します。私自身、生成AIについては初心者だったこともあり、 Google Cloud で提供されている生成AIサービスの全体像を知りたいという思いから、受験を決めました。
この記事では、資格の概要や勉強方法、試験で役立つ重要語句を自身の体験からご紹介します。

想定読者

Google Cloud の新しい資格である Generative AI Leader の取得に興味がある方

資格の概要

試験の形式

試験の基本情報については公式サイトに詳しく記載されています。受験方法は、自宅からオンラインで受験する方法と、会場となる試験センターでオンサイト受験する方法から選ぶことができます。私はオンライン受験を選択しました。というのも、オンサイトの場合は予約が数週間先まで埋まっていることが多く、オンラインであれば数時間後にも予約が可能だったためです。
試験方法は4択の多肢選択式で、2025年5月29日現在では英語版のみが提供されています。

問題の傾向

公式サイトで公開されている「Sample Questions（例題集）」が試験勉強の参考になりました。
他のAI分野の資格であるG検定（ジェネラリスト検定）と比べると、本試験は Google Cloud の製品やそのユースケースに関する内容に特化して出題される印象を受けました。難易度としては入門レベルで、深い知識がなくとも受験可能です。また、４択の選択肢から選択する形式のため、基本的な用語や製品の概要をしっかり押えておけば、正解を選ぶことができると感じました。
この試験では、以下のような知識が多く問われます。

AIに関する一般的な用語、特に機械学習モデルの学習や予測精度における課題やテクニックなどの知識
Google Cloud のAI関連製品のユースケースに関する知識
一般的な技術やクラウドのベストプラクティスに関する知識

学習方法

教材

公式サイトに掲載されているSample Questions

使い方

問題が27問あり、すべて回答すると採点・解説ページに遷移する。
すべての問題に解説がついているので、解説を読む。
知らない単語や製品名が出てきたら調べる。（調べた単語・製品名のリストを本記事の最後に記載します。）

受験準備OKの判断基準

Sample Questions（全27問）の全問題を、判断根拠を明確にして正答できるようになる。

受験準備

オンライン試験を受験するための準備としては、以下のような点を確認しました。

システム要件を満たすデバイスを用意する。カメラが内蔵されているPCまたはWebカメラが必須。
※試験開始前にカメラで部屋の中を映し、リモートの監督者に確認してもらうプロセスがある。
机の上をパソコン・キーボード・マウスだけにする。壁から物を取り除く。
机の上と壁が整理されていれば特に問題ないと思われる。（部屋全体はそれなりに散らかっていた）
Webassessor からオンライン試験用セキュリティブラウザをインストールしておく。