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2022年末 AWS GameDay 大会 for AWS Top Engineers で優勝しました

蒲 晃平 - 2022 APN AWS Top Engineer

はじめに

2022年12月末に開催されたアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 (以下「AWS ジャパン」)主催の「2022 年末 AWS GameDay 大会 for AWS Top Engineers」で、参加した全24チーム中、NRIのチームが見事1位で優勝しました。

本ブログでは、優勝チームの 蒲 晃平が AWS GameDay の当日の様子や、メンバーの感想を中心にレポートします。

AWS GameDay 大会 for AWS Top Engineersについて

そもそもAWS GameDay とは?

AWSが開催する競技要素を含んだトレーニングイベントです。AWS運営側から提供される課題に対して、チームで考えながら、詳細な手順なしでシステムを構築し、さらに障害(カオス)に対処してシステムを安定稼働させ、スコアをチーム間で競い合う実践的なコンテストです。チームビルディングや、AWS上でのシステム構築力の腕試し、障害対応能力向上など、さまざまな目的で参加できます。例年AWS re:Invent でも大人気のイベントです。

AWS GameDay 大会 for AWS Top Engineersとは?

AWS GameDay 大会 for AWS Top Engineers は、AWS Top Engineers 受賞者特典のイベントとして特別開催されたGameDayです。AWS Top Engineersの受賞者でなくても参加できますが、チーム(最大4名で1チーム)の内1名は 必ずAWS Top Engineer であることが参加条件です。

※AWS Top Engineer : AWS Partner Network (APN)に 参加している会社に所属するエンジニアの表彰プログラムです。特定のAWS認定資格を持ち、技術力を発揮した重要な活動や成果があった人がAWS ジャパンによって審査・選出されます。

メンバー紹介

今回はNRIから、蒲 晃平、花岡 大輔、北條 学男、米澤 拓也 の4名で参加しました。この4名はNRIが提供するクラウドのトータルソリューション「atlax」と、パブリッククラウド運営サービス「QUMOA」の開発・運営を行っているメンバーです。

QUMOAとは?

「QUMOA」はクラウド黎明期から 多数のお客様のAWS導入・運用を支援してきた「ノウハウと人材」を多彩なサービスで提供します。AWSの専門知識に加えて、バックエンド・フロントエンド開発、プライベートクラウド開発など、多彩なバックボーンやスキルを持ったメンバーがお客様のクラウド活用を支援します。QUMOAを導入することで、お客様は「クラウドを使って本当に取り組むべきこと」に集中できるようになります。

QUMOA (クモア) - クラウドを使って できることをもっと広げる パブリッククラウド運営サービス -|atlax/アトラックス|野村総合研究所(NRI)

メンバーの経歴

蒲 晃平:
AWS業務歴は2年弱。
行政システムや銀行向けシステムのAWS基盤設計・セキュリティ設定など幅広いAWS案件に従事。
2022 APN AWS Top Engineers (Security)

花岡 大輔:
AWS業務歴は5年。
金融機関のお客様向けにインフラ構築・維持管理を担当後、AWS提供サービスの企画・開発・運営や、金融機関向けのAWS活用推進を担当。

北條 学男:
AWS業務歴は8年。
産業のお客様向けにアプリケーション開発からAWS環境全般の設計・構築を担当後、NRI社内のAWSビジネス推進を担当。
最近はCost Usage Reportのカラム名を覚えるくらい読み込み中。
2019 - 2022 APN AWS Top Engineers

米澤 拓也:
AWS業務歴は2年弱。
産業業界のお客様向けにAWS環境全般の設計・構築を担当。
普段お世話になっているサービスはGuard Duty、Security Hubと時々Lambda。
2022 APN ALL AWS Certifications Engineers

 

AWS GameDay 当日

当日はチームごとにオフィス会議室に集結したり、自宅からリモートで協力したり等、各チームが自由な形で参加していました。私たちのチームは各自の自宅からリモートで臨みました。

大会当日は、以下のタイムテーブルで進みました。

[タイムテーブル]
 13:00 - 13:30 ルール説明
 13:30 - 17:15 AWS GameDay
 17:15 - 17:30 休憩
 17:30 - 18:00 結果発表

競技内容の詳細については残念ながらお伝えできませんが、概要は AWS ジャパン のブログで紹介されています。ここでは簡単に紹介します。参加者は ユニコーンレンタル社という架空の会社に配属された社員の設定です。事業に必要なシステムをAWS環境で稼働しており、AWS環境を改善しつつ、次々と発生するトラブルや障害、攻撃からシステムを修復していきます。サービスを安定稼働させるとスコアが加算され、サービスがダウンしてしまうと、どんどん減点されてしまう仕組みです。

aws.amazon.com

課題は複数出題され、各メンバーにそれぞれ得意分野や熟知したサービスに関する課題を割り当てていきました。課題の中にはメンバー全員が業務では触れたことがないサービスも出題されましたが、担当課題を解き終わったメンバーから経験の無いサービスの課題を対応していきました。序盤はさまざまな課題の登場に戸惑う部分もありましたが、試行錯誤しながら対応していきました。

中盤からはさまざまな障害に見舞われたのですが、サービスを停止させずにスコアを伸ばし続けられるよう、障害対応に専念する係と課題を解くことに専念する係に体制を分けて進めました。この役割分担が功を奏して、メンバーが実力を発揮し、障害にすぐに対応しつつ多数の課題をクリアできました。

結果、全24チーム中見事 1位で優勝しました。AWS Top Engineers が集うレベルが高いイベントで優勝できたことは技術力の面で大きな自信になりました。また、サービス開発やお客様への技術支援の中でAWSの専門性を日々磨いてきたメンバーとしては、大きな喜びでした。

優勝チームのスコア

優勝チームのスコア (チーム名:supergakuoで参加)

 

メンバーの感想

蒲 晃平:
AWS GameDay は3回目の参加で、前回の反省を踏まえて役割分担を意識して臨みました。障害対応時の役割分担をチーム内ですり合わせ、迅速に対応できたことが勝因だったと感じています。また、AWS Gameday の中で初めて触れるサービスもありましたが、時間がない状況でなんとか知らないサービスの基本的な使い方をキャッチアップして構築する際の没入感や、次々と発生する障害に対応する緊迫感を味わえて非常に楽しかったです。

花岡 大輔:
普段使っていないサービスの操作や問題への対処にとても苦戦しましたが、チーム内での役割分担がとてもうまくはまり、全体としてはスムーズに課題を進められました。AWS Gameday 参加は3回目ですが、毎回「こういう動きが出来たらもっとよかったな」とか「次回に向けてもっと勉強しよう」など思いを新たにしています。とても良い刺激になるので、また機会があれば参加したいと思います。

北條 学男:
AWS Gameday 自体の参加は3回目です。毎回うまくいかないことが多くタフなイベントですが、今回は役割分担もうまくはまり各自の得意分野を生かせたんじゃないかなと思います。自分自身は自分も皆も触ったことない初見のサービスを担当しましたが、Readmeをよく読むことを徹底してうまくさばけたかなと思います。時間がなく焦ってしまうときほど基本に立ち返ってドキュメントをきちんと読む、これは実業務にも役に立つと思いますので今後に生かしていきたいと思います。

米澤 拓也:
「とりあえず手を動かしてみてトライアンドエラーをすることが AWSを理解するための最短経路」という思想の下に、多種多様なサービスを夢中になって試してきた経験が生きたと思っています。AWS GameDay のようなカオス状態かつ自身で構築しておらず全貌が見えないシステムのトラブル対応を行う、という経験はなかなか無く、底力や胆力を大きく鍛えることができたので、今後も自己研鑽に励みつつ、積極的に腕試ししていければなと思っています。

まとめ

AWS GameDay は、システム構築から運用まで様々なAWS サービスを通して、ゲーム形式でスキルを磨ける素晴らしいイベントです。難易度は易しいとは言えませんが、手順書無しで手探りの状態で構築していくため、詳細な手順書をなぞるようなハンズオンに比べて非常に記憶に残りやすいです。また、多種多様な障害が発生し、それらに対して実機でトラブルシューティングを行う中で課題や障害に対する瞬発力を養うことができる等のメリットがあり、他のハンズオンではなかなか経験できないイベントだと感じています。日頃から AWS でシステム構築・保守を担うエンジニアには腕試しとして楽しめる内容かと思いますので、ご興味のある方は ぜひ AWS GameDay に参加してみてはいかがでしょうか?

今後も、このようなイベントやコンテストを通じて、AWSの専門性を磨き、お客様のシステムを支えていきたいと考えています。

 

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