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第7回 社内Azure勉強会を開催!勉強会で発表されたAzureの活用事例をご紹介します

atlax 編集部

こんにちは、atlax編集部 中の人です。
2024年3月15日、NRI社内のコミュニティ運営メンバーが主催となり「Azure 社内勉強会」を開催しました。

NRIでは、部署やチームといった組織を超えてMicrosoft Azure(Azure)の最新情報や知見を共有するために、NRIグループ全体から広く参加者を募集し、大小さまざまな社内勉強会を開催し続けています。
今回のブログでは、Azureの活用事例を多数紹介したイベント「第7回 社内Azure勉強会~活用事例集~」の当日の様子をレポートします!

 

運営メンバーと登壇者(左から平井 周、小泉 裕、津村 夏帆、平間 慎一郎、畑 寛之)

 

当日の流れ

今回のイベントはコミュニティ運営メンバー、登壇者はオンサイト、参加者はオンラインで視聴する形式で行いました。

当日のタイムテーブルは下記のとおりです。

-15:05~15:35 ・・・Microsoft CloudでAIサービスを活用するメリットと戦略 
          -日本マイクロソフト 久保 智成さん

-15:35~15:55 ・・・Azure OpenAI Serviceで生成AIサービスを作ってみる
            ~NRIインドネシアとの共同開発~ 
          -津村 夏帆

-16:00~16:15 ・・・QUMOAって何!?基本を解説します 
          -小泉 裕

-16:15~16:35 ・・・顧客視点でのAzureの利用方法~出向のススメ~ 
          -平間 慎一郎

-16:35~16:55 ・・・パブリッククラウド衛星接続サービスの技術検証
            ~宇宙ビジネスへのNRIの挑戦~
          -平井 周

 

Azure OpenAI Serviceで生成AIサービスを作ってみる~NRIインドネシアとの共同開発~

本セッションではオフィスサービスの維持管理を担当している津村 夏帆が、顧客ごとに閉じた環境で安全に使える生成AI環境を提供することをテーマにサービス化を目指した活動を発表しました。生成AI環境に展開できる標準アプリケーションとして「チャット」「ドキュメント検索」「音声」機能を作成しました。
開発はAzure OpenAI Serviceを活用し、ドキュメント検索機能は、Retrieval-Augmented Generation (RAG) アーキテクチャにて実装しました。Azure OpenAI Service、Cognitive SearchなどのAzureサービスへのアクセスは、App Serviceとのプライベートエンドポイント経由でのみアクセスでき、セキュリティに配慮した閉じた環境で利用できると紹介しました。

こちらのセッションは、生成AIに注目が高まる中、本勉強会前から関心を集めていた発表でした。参加した視聴者からは「AzureにおけるAIの活用方法等を学びたいと思っていました。知識を得ることができ満足です!」「生成AIアプリの構築は大変勉強になりました。」と声が寄せられ、大好評のセッションとなりました。

 

QUMOAって何?!基本を解説します。

本セッションでは、コミュニティ運営メンバーである小泉 裕がパブリッククラウドの導入・運営そして活用までサポートをするサービス「QUMOA」の活用事例を紹介しました。
セキュリティ対策を行いたい方にはクラウド利用ガイドラインに沿ったセキュリティ対策を実施してくれるクラウドガイドラン準拠サポート、閉域接続サービスを求める方には自分たちでは手配することが難しい自社/顧客拠点との閉域接続を構築してクラウド環境を提供するサービスがあることを紹介しました。

参加者からは「どんなことをしたいときにどのサービスを使用すればよいのかが分かりやすく説明されていて印象に残りました。」「Azure CSP の立場として非常に参考になった内容でした」との声が寄せられました。

 

顧客視点でのAzureの利用方法~出向のススメ~

本セッションでは、顧客先に出向し、クラウド上のシステムの維持・運用・新規構築を担当していた平間 慎一郎が自身の経験に基づいてお客様で実施するサービスレベルの向上策を紹介しました。
Azure Site Recovery やgeo冗長性を使用して高可用性を実現するための技術での対策や自動再起動を行う仕組みを実装していてもパブリッククラウドを利用していると予想外の障害は発生してします。
システムを実装していなくても、サービスを向上していくために「早期検知・早期案内・早期復旧」の3つポイントを軸にいかに柔軟に動けるか対策を行っていたことを発表しました。また、有事を想定した日々の訓練も行っており、「データ漏洩の疑惑があり」とセキュリティ部門からの報告を受けて実際の体制と同じ体制で訓練を実施していると紹介しました。

最後に出向の気づきとして、NRIは技術を学ぶことが好きな人が多いので技術力が高く、お客様からの信頼も厚いと話しました。また、お客様の業務が分かるとモチベーションも上がるので出向をおススメしますと視聴者にメッセージを送りました。

参加者からは「顧客視点での利用状況の様子がよくわかりました!」「活用事例やその肝となる観点を聞けて、とても勉強になりました。」と声が寄せられ、好評のセッションとなりました。

 

パブリッククラウド衛星接続サービスの技術検証~宇宙ビジネスへのNRIの挑戦~

こちらのセッションでは、Azureの技術支援を行っている平井 周がパブリッククラウドを用いて衛星データを分析する際に必要なリソースや手続き、現時点で実現可能な構成や課題を整理し、顧客提案が可能となるノウハウを獲得するために行ったR&D活動の内容を発表しました。

各所へのヒアリング、パブリッククラウドの衛星データ収集サービスの仕様調査を行い、衛星からデータを取得してデータ整備をするまでの構成を検討し、最後にプロトタイプを評価しました。
パブリッククラウド間での衛星データ収集サービスに大きな差異はないが、Azureは申請フローが簡素で、プライベートネットワーク環境下では短いリードタイムでデータ連携が可能であると発表しました。また、パブリッククラウド衛星サービスを利用するポイントとして、海外経由のデータ連携が許容される場合は、衛星接続サービスの導入メリットが得られると話しました。

参加者からは「R&D活動の話は、普段では知れない内容だったのでとても興味深く、面白かったです。」「衛星データの技術検証の取り組みを知ることができ、印象に残りました。」などポジティブな意見が集まっていました。

 

参加者の声

Azure勉強会のアンケートで寄せられた参加者のコメントを紹介します。

  • Microsoftの方からの最新情報の共有から社内事例の共有まで、Azureに関する幅広い情報を扱われており、自らの知見を広げることに役立ちました。

  • テーマが多岐にわたり、可能性の大きさを実感しました。自分たちの知識でも提供の仕方次第で立派なサービスになるのでは?と意欲がわきました。

  • アプリ開発担当者として基盤側の話を聞ける機会があまりないため、参加して良かったと満足しています。

  • Azure 勉強会を通じて皆さんの活躍や知見を知ることで、自然とモチベーションが上がります。今後も楽しみにしています。

 

これからのAzure勉強会

勉強会の事後アンケートでは満足度4.3と(5段階)の満足度の高い会となりました。
7回目となる今回のAzure勉強会には、日本マイクロソフトパートナー事業本部 久保さんにも登壇いただき貴重なお話を聞くことができました。ボトムアップな社内勉強会といった活動を続けることで、毎回さまざまな知見や事例を共有し、NRIのAzure力を高め合えていると感じました。今後もNRIでは、グループ横断で参加可能な週次勉強会やさまざまなイベントを通して、Azureの推進活動に取り組んでいきます。

 

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・2023/10/31 Microsoft MVP を中心としたコミュニティメンバーで社内Azure勉強会を開催!

 

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