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ChatGPT、ハルシネーションなどITトレンドの用語解説!

atlax編集部

近年のさまざまな技術発展に伴い、新しいIT用語が次々と生まれています。またIT業界のトレンドの移り変わりは速く、最新用語をキャッチアップしていくことは難しいと感じる方も多いと思います。そこで、ビジネスパーソンには必須の基礎から最新トレンドまでわかる用語解説を野村総合研究所(以下、NRI)のHPに掲載しています。

今回は、atlaxのプロフェッショナルでもあり、NRI認定データサイエンティストとして活動する鷺森 崇が解説した用語のなかから、最近よく耳にする「ChatGPT」をはじめとした4つの最新トレンド用語をわかりやすくご紹介します。各用語について、より詳しい解説を知りたい場合は、用語の最後に掲載しているリンクよりNRIの用語解説ページをご覧ください。

 

ChatGPTとは

文章(テキスト)で質問したことに対して、その意味や目的を理解し、適切な返答を生成してくれる会話型AIサービス、あるいは、その元になっている会話型言語モデルのことです。2022年11月に人工知能を研究する民間団体である「OpenAI」により発表されました。一般の人向けに無償で提供されているサイトもあり、誰でも自由に質問することができます。

また、ユーザーからの質問に対して応答するだけでなく、文章の校正・要約、翻訳、文章(物語・詩など)生成、プログラミングコードの生成などの様々なタスクを実行でき、英語だけでなく日本語を含む複数の言語に対応しています。ただし、2022年初頭以前のデータを使い学習させているGPT-3.5シリーズがベースになっているため、最新の情報(2021年9月以降に起こったこと)に関する質問に対して正しく回答ができない場合があります。

ChatGPT | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)

 

GPT-3とは

GPT-3は、2020年7月にOpenAIが発表した高性能な言語モデルです。OpenAIは、Transformer※1と呼ばれる深層学習の手法を用いた言語モデルGPT(2018年)、GPT-2(2019年)を発表しており、GPT-3はその後継の言語モデルになります。2022年に発表されたChatGPTが使用している言語モデルGPT-3.5は、このGPT-3がベースになっています。

GPT-3を活用することで、記事や小説を自動生成したり、ゲームでストーリーに沿った会話をインタラクティブに生成したり、文章でイメージを伝えるだけでアプリケーションのデザインを生成させたりすることなどができるようになります。例えば、マイクロソフトは2021年5月に、ローコード開発ツールMicrosoft Power Apps 内でGPT-3を活用することで、言葉からプログラミングコードを自動生成する機能を提供することを発表しました。

GPT-3(Generative Pre-trained Transformer 3) | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)

 

ハルシネーションとは

ハルシネーションとは、人工知能(AI)が事実に基づかない情報を生成する現象のことです。まるでAIが幻覚(=ハルシネーション)を見ているかのように、もっともらしい嘘(事実とは異なる内容)を出力するため、このように呼ばれています。
OpenAIのChatGPTやGoogle Bard※2のような会話型AIサービスでは、ユーザーの質問に対してAIが回答しますが、どのようなデータに基づき回答されたのかが分からない場合、それが真実なのか嘘なのか、ユーザーが判断することは困難です。ハルシネーションは、会話型AIサービスの信頼性に関わる問題であり、この問題を解消するために様々な研究が進められています。

ハルシネーションが発生する原因としては、「学習データの問題」や「AIモデルのアーキテクチャや学習プロセスの問題」などが挙げられます。
例えば言語モデルの場合、インターネットなどから収集した大量のデータでモデルを学習するため、そのデータ内に偏りや誤った情報が含まれてしまい、結果としてハルシネーションが発生してしまうことがあります。また、言語モデルはある単語に対し次に続く確率が高い単語を予測するものであり、正しい情報を出力することを目的として訓練されるわけではありません。そのため、文脈には合っていても、真実ではない情報を出力してしまうことがあります。

ハルシネーション | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)

 

自動機械学習とは

自動機械学習(AutoML:Automated Machine Learning)とは、機械学習を用いた分析で行われる、さまざまなタスクを自動化する技術です。自動機械学習は2015年ごろから研究が本格化した新しい分野で、機械学習のハイパーパラメータの最適化やアルゴリズムの選択の自動化を中心に発展してきた。従来、高度な専門性を必要とした機械学習を用いた分析は、自動機械学習の技術革新により活用のハードルが下がり、データ分析の専門家ではない市民データサイエンティストの活躍を後押ししています。

自動機械学習 | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)

 

おわりに

AIやアナリティクスに関連したIT用語解説をピックアップしてご紹介しました。
知りたかった、役に立ちそう、と感じる記事があれば幸いです。
また、IT用語解説やデータサイエンティストに必要な知識などをYoutube動画にて分かりやすく解説しています。ご興味がある方はぜひチェックしてみてください。

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今後も基礎から最新IT用語まで皆さんが知りたい、役に立ちそうな情報を発信していきます!

※1 Transformer:2017年に発表された、学習時間をこれまでより大幅に短縮し、大規模な学習データを学習することが可能な高品質な深層学習モデル。

※2 Google Bard:Googleが開発・提供している会話型人工知能。2023年に提供が開始された。

 

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・2023/08/10 書籍『まるわかりChatGPT & 生成AI』のご紹介

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