
こんにちは、atlax 編集部 中の人です!
2026年5月21日、日本オラクル株式会社(オラクル青山センター)にて開催された、開発者向けのイベント「Oracle Developer Day 2026」に現地参加してきました!
昨年に続き2回目の参加となる今回は、NRI の朝日 英彦、阿部 祐希、落合 俊貴の3名のエンジニアがセッションに登壇しました。
本記事ではイベントの様子とともに、登壇したセッション内容をご紹介します。

Oracle Developer Day 2026 とは?
日本オラクルが主催する、開発者・エンジニアを対象としたテクノロジーカンファレンスです。
「未来を創造するテクノロジーを今、あなたに」をテーマに掲げ、さまざまな技術セッションで多くの開発者が知見を共有し合うイベントです。
本イベントの詳細は公式サイトをご覧ください。
NRI 社員による OCI 基盤と IAM 移行に関する登壇セッション
NRI は「最新 OCI 基盤の進化と新 IAM 移行事例」というテーマでセッションを行いました。
昨年のセッションでは OKE や生成 AI 活用についてお伝えしましたが、今回は「先進的なシステムを支える OCI 環境のモダナイゼーション事例」という、実際の事例について紹介しました。
① NRI の OCI 活用への取り組み(保険デジタルアーキテクチャー推進部 朝日 英彦)


まず、朝日からはNRI の OCI 活用への取り組みを紹介しました。
オンプレ時代からの Oracle DB/ Exadata 運用、OCI 移行を経て Oracle Alloy 基盤まで、NRI の Oracle との歩みを振り返り、NRIが推進しているOKE・AI 活用などの標準化、マネージドサービス化する全社的な取り組みを紹介しました。
さらに、Oracle 公式の oracle/skills を Claude Code から呼び出して、AWR 解析・チューニング提案を行う DBA 業務支援の検証事例をお伝えしました。
② Identity Domains の移行事例(クラウドサービス推進部 阿部 祐希)

次に、阿部からは2022 年頃より進めてきた Identity Domains の移行事例を紹介しました。
Identity Domains には、ネットワーク・ペリメータやサインオン・ポリシーなど、IAM の時代には見られなかった概念があり、それらの設定値を適切に移行する必要がありました。
本セッションでは、移行をどう進めたか成功した点や注意すべき点を中心に共有しました。
③ Compute と Exadata の性能対策実践ノウハウ(証券基盤サービス一部 落合 俊貴)

最後に、落合からは OCI での大規模システム構築プロジェクトの経験に基づいた、Compute と Exadata(ExaDB-D) の拡張性をフル活用するための実践ノウハウをご紹介しました。
Compute のパートでは、CPU や各種 I/O といったコンポーネントごとの性能設計の勘所を解説しました。
Exadata(ExaDB-D) については、最新モデル「X11M」の飛躍的なパフォーマンス向上について、内部アーキテクチャの進化に基づいた独自の考察を共有しました。
登壇者の感想のご紹介
登壇者3名の、登壇のきっかけといった感想や読者の皆さまへのコメントをご紹介します。
朝日:昨年に続き2度目の登壇となった今回は、「NRI の OCI 活用への取り組み」として、OKE バージョンアップの標準化や、生成 AI エージェントによるサポート品質向上の事例をご紹介しました。
特におまけパートでお話しした、Claude Code と oracle/skills を使った DB チューニング相談の話題には多くの反響をいただきました。「DBA の相談相手がいない」という共通の悩みを分かち合えた手応えを感じ、非常に充実した一日となりました。
今後は Claude Code と oracle/skills に、SQLcl MCP を組み合わせた活用や、 Private Agent Factory、DB TOOLS MCP などの検証を深め、「DBA も楽をしたい」を本気で実現していきたいと考えています。
AI 時代の Oracle DB 運用は、人とエージェントの役割分担が鍵になると考えています。 現場で悩むエンジニアの皆さま、ぜひ知見を交換しながら、新しい DBA 像を一緒に作っていけたらと思います。
阿部: 朝日さんからお声がけいただいたことがきっかけで、今回の登壇を決意しました。 現在の業務では社外の方との接点がほとんどないため、自分にとってこの機会は大変貴重なものだと考えました。
本番直前はとても緊張しましたが、発表の際に聴講者の皆さんが頷いてくださるのを見て、「同じ課題で悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と実感でき、登壇してよかったと感じました。
また、他の講演者のお話を聞くことで、自分にはまだ持っていなかった新しい対応策や視点を得ることもでき、大変実りある時間となりました。今後も対外発表の機会があれば、積極的に挑戦していきたいです。
現在進めている Identity Domains への移行は間もなく完了すると思われますが、パブリッククラウドを利用し続ける限り、同様の仕様変更やサービス統合は今後も避けられないはずです。そのため、これからも皆さまの助けになるような情報発信を継続していきたいと考えています。
落合: 「プロジェクトで得た知見を、ぜひ社外にも発表してみてはどうか」と先輩方に背中を押していただいたことが今回の登壇のきっかけです。
講演後には「Exadata の旧モデル (X8M) と最新モデル (X11M) の性能比較検証が非常に興味深かった」と複数の方からお声がけいただきました。
Exadata 旧モデルのサポート終了に伴い、多くのシステムで最新モデルへの移行検討が本格化する時期だと思いますので、 今回の実践ノウハウや考察が、皆さまのインフラ設計や移行計画のご参考になれば大変幸いです。
読者の皆さまにお伝えしたいのは、アプリの大規模改修に多大なコストや時間をかける前に、 OCI の最新アーキテクチャ(最新の Compute シェイプや Exadata モデルなど)への乗り換えも検討してほしいということです。それだけでも抜本的なパフォーマンス向上が期待できます。OCI 基盤の進化に追従し、柔軟なスケーラビリティを使い倒すことこそが、コスト最適化とビジネス成長を両立する近道だと考えています。

イベントの様子
会場内には、最新の OCI の技術を活用した展示・デモブースが多数設けられていました。
どのブースも生成 AI をはじめとする AI 技術に関連した展示となっており、開発現場における AI 活用の注目度の高さがうかがえました。


また、セッション終了後に登壇者と直接会話ができる交流エリアも設けられていました。
セッション本編では聞ききれなかったより深い技術的な質問が飛び交い、あちこちでエンジニア同士の活発な意見交換が行われるなど、オフラインイベントならではの熱気に包まれていました。

おわりに
本記事では、「Oracle Developer Day 2026」における NRI エンジニア3名の登壇内容と、現地の様子などお伝えしました!
NRI のセッションでは、 AI 時代に求められる先進的なシステム基盤を、現場でいかに構築・運用していくかという実践的なヒントをお届けできたのではないかと思います。
NRIはこれからも、OCI の高度活用はもちろん、昨今重要視されているデータ主権やハイブリッドクラウド環境への対応においても、お客様のビジネスを強力に支援し続けて参ります。
今後も atlax blogs では、イベントの様子や最新の技術トレンドをお届けしていきます。
以上、atlax 編集部 中の人が現場からお伝えしました!
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