
atlaxブログでは、2025年11月に Google Cloud Japan より「 Google Cloud Partner Top Engineer 2026」に選出されたNRIのエンジニアたちに、atlax編集部 中の人がインタビューするシリーズを掲載しています。
第一弾はこちら:Google Cloud Partner Top Engineer 2026受賞者にインタビュー!(1)
Google Cloud Partner Top Engineerとは
受賞されたエンジニアの更なる活躍と、所属パートナー企業の発展を目的に、毎年同社から授与されます。

第二弾となる今回は、井之上 傑と川村 航平の二人にインタビューを実施しました。受賞につながった活動や、今後の展望について伺いました!
Q1:Google Cloud Partner Top Engineer 2026 への選出おめでとうございます。これまでのキャリア、現在のご担当業務や Google Cloud との出会いを教えてください。
井之上:
私は入社以来、さまざまな業界のお客様に向けて、システムインフラの設計や構築、維持管理を担当してきました。現在は小売業のお客様を主に担当しています。 Google Cloud については、これまで勉強会への参加や資格取得などを通じて個人的に学んでいましたが、仕事で本格的に利用するようになったのは最近です。2024年にモダナイズ案件が立ち上がり、その担当となったことをきっかけに、Google Cloud を利用するようになりました。
川村:
私は2020年に入社し、当初は産業分野のお客様向けに AWS を利用した基盤のエンハンスや生産性向上に取り組んでいました。Google Cloud との出会いは2023年です。流通・小売業のお客様のプロジェクトに参画し、Google Cloud を利用した新規システムの開発を担当したことがきっかけでした。現在も、Google Cloud を利用したシステムの設計や構築を中心に業務を行っています。

Q2:Google Cloud Partner Top Engineer を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
井之上:
大きく分けて2つあります。一つ目はNRIのプレゼンス向上です。受賞者が多ければ、Google Cloud の技術力が高い企業として評価されやすくなり、お客様への提案時にも説得力が増すと考えました。二つ目は自身のキャリア形成です。Google Cloud Partner Top Engineer の評価基準のひとつに資格取得数があり、体系的な学習と資格取得のモチベーションになると考えました。
川村:
きっかけは、所属しているチームの環境です。私が所属するチームには Google Cloud Partner Top Engineer を受賞した経験を持つ先輩が複数おり、そうした方々の技術的な知見に直接触れるなかで大きな刺激を受けました。このような環境に身を置くうちに、私も「Google Cloud Partner Top Engineer を目指そう」という意識を持つようになりました。

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Q3:認定取得までに、特に力を入れた活動や取り組み、乗り越えた課題について教えてください。
井之上:
私が特に注力したのは、担当案件を着実に進めることでした。 Google Cloud 案件の経験が浅い中で大規模な案件を任されたため、サービス仕様や過去の設計を理解しながら進行させることが課題でした。そこで、「基本の徹底」と「 Google Cloud 特有の技術的制約の考慮」を常に意識して取り組みました。
まず類似システムの設計を参考に概要設計を行い、案件固有の制約や要件をふまえた方式検討を行う。構成図を描いて検討すべき要素を洗い出し、複数案を挙げてメリデメを比較し、机上で判断できない点は実機検証を行う。この基本プロセスを徹底することでリスクを早期に抑え込み、大きな問題なく各工程を進めることができました。技術要素が変わっても、性能・拡張性・セキュリティといったインフラ設計の基本的な考え方は変わらないため、過去のオンプレミス案件で培った経験が大いに役立ちました。
技術的制約については、サービス仕様を調べ、方式検討を行いますが、仕様書だけで判断できないことが出てきます。その場合に、自身の経験と調査結果だけに頼らず、適切に有識者を巻き込むことを心がけました。それにより、思わぬ制約を早期に検出したり、より良い判断材料を得たりすることができました。
川村:
私が注力した取り組みは、資格取得と案件推進の二つです。
まず資格取得については、Google Cloud の認定資格を一通り取得することを目標に掲げていました。以前 AWS を利用していた際、資格取得を通じて実案件で利用するサービスへの理解が深まり、新しい知識も習得できると実感していたため、Google Cloud でも同様に学習を進めました。加えて、Google Cloud Partner Top Engineer の評価基準に資格取得数が含まれていることや、2025年から始まった「Google Cloud Partner All Certification Holder」への挑戦も、学習意欲とモチベーションを維持する要因となりました。
また、案件推進については、複数のプロジェクトが並行して進む中でも品質と納期を守るために、構築プロセスの効率化に力を注ぎました。過去に計4つの Google Cloud プロジェクトで本番環境の構築タイミングが重なり、タスクが重複する状況がありました。このとき、単に力技で乗り切るのではなく、構築プロセスの共通化を行いました。その結果、全ての案件で大きなトラブルなくリリースをすることができ、この成功体験はエンジニアとしての自信にも繋がりました。

Q4:今回の認定を受けて、今後知見をどのように活かしていきたいですか?
井之上:
2つのテーマで活動していきたいと考えています。
一つ目は、インフラ設計の知見を継承していくことです。設計における「判断根拠」を正確に後輩に伝えることは容易ではなく、私自身これまで苦労してきました。特に Google Cloud は他のクラウドと比較して、社内の有識者の割合がまだ高くありません。だからこそ、設計資料を普段以上に充実させ、勉強会などの形で情報共有を円滑にし、品質を維持・向上できる仕組みを作りたいと考えています。
二つ目は、生成AIを活用した生産性向上です。エンタープライズ用途でAIを活用するには、セキュリティ面の考慮が欠かせません。これまでに培ったVPC Service Controls 等のセキュリティ系サービスの設計ノウハウと Gemini を組み合わせ、安全性と利便性を両立した環境の構築を目指します。
川村:
新規システム構築だけでなく、既存システムのエンハンスにもこれまでに得た知見を還元し、システムの品質向上に努めていきたいと考えています。
また、組織内への技術展開にも注力しようと考えています。これまで私自身がチームの環境に支えられて成長してきたように、今度は私がこれまでに得た知見を若手メンバーや組織全体に共有することで、組織全体の技術力向上に貢献していきます。
Q5:NRIのエンジニアとして実現したい夢や目標があればお聞かせください。
井之上:
これまではオンプレミスのインフラ設計・構築が私のキャリアの中心でしたが、Google Cloud Partner Top Engineer 受賞の過程で知識の幅が広がりました。今後もエンジニアリング力を磨き、より多くのお客様に貢献できるよう提案や開発案件推進をしていきたいです。
川村:
お客様のビジネス変革を支えるパートナーとして、より多くのお客様の課題解決に貢献していきたいです。
その実現のためにも、大規模システムの構築・運用やプロジェクト推進に関する知見など、先輩方から学ぶべきことが多くあります。現状に満足せず自己研鑽を重ね、社内外から信頼されるエンジニアを目指します。
Q6:atlaxブログの読者やNRIのお客様にメッセージがあれば、最後にお願いします。
井之上:
NRIには各領域のスペシャリストが揃っています。パブリッククラウドだけでなく、自社データセンターを活用した多様なソリューションをご提供できます。お困りごとがありましたら、ぜひNRIへご相談ください。
川村:
今回の受賞経験やこれまでに得た知見を活かして、お客様にも貢献できるよう努めていきます。今後ともよろしくお願いいたします。
編集部の感想
Google Cloud や生成AIを積極的に取り入れつつも、決して流行を追うだけでなく、「品質の確保」や「プロセスの標準化」といったエンジニアとして譲れない本質を徹底する姿勢が印象的でした。
また、自身が得た知見を個人のものに留めず、チームや組織全体の力に変えていこうとする熱意も強く伝わり、確かな技術力とそれを周囲に展開する推進力を兼ね備えたお二人の今後の活躍に、大いに期待しています。
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