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Frontier Agents登場!AWS re:Invent 2025で見えた次世代のクラウドセキュリティ運用

はじめに

こんにちは、NRIの大島です。
ラスベガスで開催された「AWS re:Invent 2025」に2回目の参加をしてきました。本ブログでは、最新のアップデートやイベントの様子をご紹介できればと思います。

 

AWS re:Inventとは

AWSが開催する、クラウドコンピューティングに関する世界最⼤規模の年次グローバルカンファレンスです。新サービスや新機能の発表、最新技術の展示・セッション、参加者同士のネットワーキングなど、3,000を超えるプログラムを通じてクラウドの最新情報を学び、ビジネスのアイデアを深める場です。

開催日:2025年12月1日〜5日

場所:米国ネバダ州ラスベガス 
The Venetian、Caesars Forum、Mandalay Bay、MGM Grand、Encore、Wynn


AWSに関するソリューション・事例はこちら

 

2025年の注目トピック「Frontier Agents」

今年も様々な発表がありましたが、今回の大きなテーマのひとつが「Agentic AI」です。これは、従来のAIエージェントをさらに進化させ、状況に応じてタスクの計画や実行をする自律型AIエージェントを指しています。企業は自然言語で指示を与えるだけで、複雑な業務プロセスや高度な意思決定を自動化できるようになります。

そして今回のキーノートでは、「Frontier Agents」という自律型AIエージェントの枠組みが発表されました。「Frontier Agents」は以下の特徴を持ちます。

  • 自律性
    目標を与えると方法を自ら判断してタスクを遂行
  • スケーラビリティ
    複数タスクやエージェントを並列で実行し、大規模処理を遂行
  • 独立性
    数時間から数日間にわたり、人間の介入なしに作業を継続


これは、従来の「人間の補助役」ではなく、人間と並ぶチームメンバーとして成果を出す存在と位置づけられています。
そして、キーノートでは3つの「Frontier Agents」が発表されました。

Kiro autonomous agent

開発業務全般を担うエージェント。セッション間でコンテキストを維持し、複数リポジトリを跨ぐ開発タスクを遂行します。

AWS Security Agent

設計書とコードレビューからペネトレーションテストまでを担うエージェント。セキュリティを開発ライフサイクルの全体に組み込みます。

AWS DevOps Agent

運用・監視・インシデント対応を担うエージェント。アラート検知後、自動でログ解析、原因特定、復旧策提案を行います。




筆者もさっそく試してみました。

 

AWS Security Agent

AWS Security Agentは専用画面が用意されており、設計書を読み込ませることで、事前に定義した要件に基づいて評価をしてくれます。



そして、GitHubリポジトリを連携することで、プルリクエストのたびにSecurity Agentが介入してコードを評価してくれます。



最後に、対象とするドメインを与えることでペネトレーションテストを実施してくれます。


設計書やコードといったコンテキストに従って、ペネトレーションテストを計画して実行してくれます。いつでも実施可能なので、早期からセキュリティ対策ができるのは嬉しいポイントです。

 

AWS DevOps Agent

AWS DevOps Agentも専用の画面が用意されており、リソースマップや調査過程を確認することができます。



例えば、権限不足のために起動するたびにエラーが発生するLambda関数を用意し、複数回起動したのち自然言語でエラー原因を問い合わせてみます。



すると、エージェントが能動的に関連するログ(CloudTrailやCloudWatch Logsなど)を収集し、原因を突き止めてくれます。



Lambda関数に付与した権限の不備はもちろん、筆者が確認のために権限を付与したり外したりしている過程も言及されており、非常に精度の高い分析が行われています。




経験豊富なDevOpsエンジニアと同様の⼿法で原因を特定し、改善点を提案してくれるため、運用工数の削減にも寄与する洗練されたエージェントだと感じました。

 

会場の様子

「House of Kiro」というKiroの世界を堪能できるアトラクションが設置されており、体験後はKiroのSWAGをゲットできました。



「Sports Forum」はスポーツとAWSの技術の融合をテーマにした特別エリアであり、具体的なソリューションを見たり体験したりできます。



「One Amazon Lane」では、スマートホームセキュリティ、AIアシスタント、自動運転タクシーなど、Amazonが日常生活にどのように寄与していくかを体験することができます。

 

イベントで感じたAgentic AIの盛り上がり 

今年のre:InventではAgentic AIの活用と未来を考えさせられました。

Agentic AIの実用化が現実的に

今年はAIエージェントをさらに進化させた「Agentic AI」が、単なる概念ではなく、具体的な製品やサービスとして活用される事例をたくさん学ぶことができました。Frontier Agentsの発表により、クラウド運用や開発の自動化が一気に加速する未来を感じました。AIが指示を理解し、能動的に計画して実行する時代がついに始まったという印象です。

 

HPC (High Performance Computing)とAIインフラの進化

Graviton5やAI Factoriesの発表は、科学計算の高速化や生成AI活用に向けたAWSの本気度を示していました。特に、AIモデルのトレーニングを劇的に効率化するインフラは、企業の競争力に直結するため、クラウド業界全体に大きなインパクトを与えると感じました。

 

セキュリティとガバナンスの自動化が現場を変える

AWS Security Agentやポリシー自動生成の仕組みは、セキュリティ担当者の負荷を大幅に減らす可能性があります。これまで「人手でやるしかない」と思われていた領域が、AIによってリアルタイムで対応できるようになるのは革命的であり、今後の進化に期待したいです。

 

おわりに

AWS re:Invent 2025の様子、最新のアップデートをご紹介させてだきました。

今年は「Agentic AI」が盛り上がりを見せており、特に「Frontier Agents」の登場は、企業のIT戦略やエンジニアの働き方を根本から変える可能性を示しています。さらに、HPC (High Performance Computing)やAIインフラの進化、セキュリティ自動化の加速など、クラウドの役割はますます広がり、AIによる効率化が様々な課題を解決する未来が見えてきました。

私たちができることは、まず小さな一歩を踏み出すことです。開発や運用の一部タスクをAIエージェントに任せ、効果を検証しながら段階的に導入を進めることで、リスクを抑えつつ変革を実現できます。

本記事が、AWSやre:Inventへの興味、そして、Agentic AIの可能性と未来を考えるきっかけになれば幸いです。

 

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