
2017年に「Keycloak by OpenStandia Advent Calendar」としてQiitaを活用して始まったNRI発のAdvent Calendar。当初は特定の認証管理ソリューションに関する記事が中心でしたが、回を重ねるごとに参加者が増え、テーマも技術全般へと広がりました。
現在では社内のさまざまな分野の技術者が集い、幅広い技術テーマの記事を投稿するイベントとして組織内外から注目されています。
https://qiita.com/advent-calendar/2025/nri-xpalette
https://help.qiita.com/ja/articles/qiita-adcal-1

今回は、本イベントの運営メンバーである前原 良美・酒井 将大・田中 直人の3名にインタビューを行いました。活動が始まったきっかけや運営メンバーの思い、おすすめ記事、そして今後の展望についてご紹介します。
Q1:2017年からNRI発のAdvent Calendarを始めたきっかけを教えてください。
前原:NRI xPalette Advent Calendar(以下、アドベントカレンダー)は、2017年に「Keycloak by OpenStandia Advent Calendar」として、NRIでオープンソースの保守サポート業務を行っているOpenStandiaチームが認証認可のオープンソースである「Keycloak」をより広く知ってもらう目的で始めました。
当初のアドベントカレンダーはOpenStandiaチームのみで記事を投稿する小規模な取り組みでしたが、徐々に他部署の参加者が増え、扱うテーマもオープンソースに特化したものから技術全般に広がりました。現在では、他本部の社員も参加するようになり、より多彩な内容の記事が投稿されるイベントとして成長しています。

Q2:現在はどのようなメンバーで活動を行っていますか?
酒井:現在は、「xPalette」のプロモーションチーム3名で運営を行っています。
OpenStandiaのチームではなかった私は、2022年に参加者の一人として記事執筆を行いました。
当初はOpenStandiaのチームが中心となって運営していましたが、社内全体の開発コミュニティの拡大を目指して立ち上がった「xPalette」と連携する形に、運営体制が移行しました。
xPaletteのプロモーションチームに加わって以降、2023年からは運営側としても携わっています。
運営の活動内容は、11月初旬に翌12月分のアドベントカレンダーを作成し、社内の情報共有基盤を通じて参加者の募集やエントリー呼びかけを行います。開催期間中は、投稿された記事の紹介や宣伝を担当し、終了後には表彰式や懇親イベントも行っています。
前原:私はOpenStandiaのQAサポートチームに配属され、入社時からアドベントカレンダーの存在を知っていました。記事を書き始めたのは入社2年目からで、それ以来毎年参加し、今では運営も担当しています。
表彰式は当初、部内で小規模に「この人は良い記事を書いている」と紹介する形で行っていましたが、好評だったこともあり他部署の参加者も表彰できるよう、規模を拡大しました。トロフィーを用意するなど工夫を加えたことで参加者に喜んでいただき、大いに盛り上がるイベントとなりました。
田中:私は入社時にOpenStandiaの関連チームに配属され、新人教育の一環として1年目からQiitaで記事の執筆をしていました。今年からは運営にも参加しています。
運営側の活動もしていますが、自分自身では記事を書く人であるという気持ちを大切にしています。
Q3:これまでのアドベントカレンダーで特に印象に残っている記事や企画があれば教えてください。
酒井:良い記事がありすぎて絞り込むのが難しいですが、「いいね」を多くもらっている記事は特に印象に残っています。NRIのアドベントカレンダーは、専門的でコアな内容から最新技術を触ってみたなどのライトな内容まで幅広いテーマがあり、それぞれの個性が出ている点が魅力的だと感じています。
通常、チーム全員で一つのカレンダーをそれぞれの記事で埋めていくスタイルですが、中には一人でカレンダーを作成し、一人で25記事を書き上げる方もいます。そうした挑戦的な取り組みも面白いです!
2024年のひとりアドベントカレンダーは以下のリンクからご覧いただけます。
- 一歩ずつRustに慣れていくTypeScriptエンジニアの記録 Advent Calendar 2024:
https://qiita.com/advent-calendar/2024/rust-from-ts - midPoint by OpenStandia Advent Calendar 2024:
https://qiita.com/advent-calendar/2024/midpoint-by-openstandia
前原:私が印象に残っているのは、2021年にFiboatチームがチーム独自で作成した「量子コンピューティングカレンダー」です。このカレンダーは量子コンピュータの基本的な内容を初心者にも分かりやすく書かれています。私自身も勉強になり、量子コンピュータの魅力をより知れる良い機会になりました。
量子コンピューティングや数理最適化に興味がある方は、ぜひFiboatチームのアドベントカレンダーをご覧ください!
- Fiboatチーム「量子コンピューティングアドベントカレンダー」:
https://qiita.com/advent-calendar/2021/nri_quantum
Q4:アドベントカレンダーを通じて、メンバーや読者の皆さまにどのような価値や気づきを届けたいと考えていますか?
田中:NRIは社外への発信に消極的と思われがちですが、実際には多くのメンバーが積極的に情報発信を行っています。アドベントカレンダーを通じて、そうしたメンバーの存在を知っていただきたいです。
また、記事を通して読者の皆さまに新たな気づきや学びを提供できればと思います。
前原:アドベントカレンダーは気軽に発信できる練習の場として最適なので、若手メンバーにはここで発信経験を積んでほしいと思っています。その経験が、将来的にフォーマルな場での発信へとつながり、成長の足がかりになると考えています。
酒井:そうですね、自分の理解を言葉にまとめる過程で、新たな気づきを得ることが多くあります。執筆した記事を公開すること自体が成長に繋がるため、多くの社員に参加してもらい、積極的な発信を続けてほしいと思います。発信することで周囲に自分の存在を知ってもらう機会にもなると思います。
田中:このアドベントカレンダーの良さの一つはテーマの自由度です。登壇や発表ではテーマや時間が決まっていますが、記事という形なら自分の関心のあるテーマの記事を好きな長さで書けます。この自由さが参加しやすさにつながっていると思いますし、会社がこういった発信を受け入れているのもありがたいです。
酒井:アドベントカレンダーでは発信テーマを業務に限定しなくてもよいという風潮が広まるといいですね。私もできるだけ業務外で興味ある内容を書くようにしています。実際、今は業務で使っていない技術でも、後々案件で役立つことがあります。アドベントカレンダーが新しい技術を学ぶきっかけになってほしいです。

Q5:参加者や読者の方からのフィードバックや、活動を続ける中で嬉しかったエピソードがあればお聞かせください。
前原:私が嬉しかったのは、前年は読者として記事を面白いと言ってくれた方が、翌年には投稿者として記事を書いてくれたことです。こうして仲間が増え、一緒に記事を作り上げていく過程がとても嬉しいですし、毎年参加者が増えていることも励みになっています。
酒井:活動を続ける中で様々な方からフィードバックを頂けたり、認められることが嬉しいですね。私は執筆した記事をさまざまな場所で宣伝しているのですが、業務に関連する内容であれば、お客様にご紹介することもあります。そうすると「君はこの分野の第一人者なんだね」と認めていただけることが多いです。記事を公開していることが技術力の証明にもなっていると感じています。
また、NRI全体で記事投稿数も増えてきており、Qiita株式会社からも注目されています。昨年7月にはQiita株式会社からインタビューを受け、「どうすればアウトプットを続けられるか」についてお話ししました。また、今年10月にはQiita株式会社主催のアドベントカレンダーのキックオフイベントに登壇し、組織的にアウトプットを促進する方法についてお話しする機会もいただきました。こちらも非常に嬉しかったです。
詳細は以下のリンクをご覧ください。
前原:毎年、この活動を続けていく中で、新人から役職者まで幅広い層が積極的に参加してくれることを非常にありがたく感じています。今年は、他本部の部署からたくさんのエントリーがあり、NRIのアドベントカレンダーに組織として関心を持っていただける場になっていると実感しています。
田中:私たちが着用しているQiitaのTシャツやぬいぐるみは、Qiitaが主催する特定のキャンペーンを通じて獲得したものです。また、記事投稿キャンペーン期間中に多くの「いいね」を獲得したことで、シルバートロフィーのような賞もいただきました。


これらはNRIの運営側が積極的に動いて得たものではなく、一人ひとりの社員が日常的にアウトプットを積み重ねた結果として得られたものです。

Q6:今後のアドベントカレンダーの展望や、新たに挑戦したいことがあれば教えてください。
酒井:今年はアドベントカレンダーを3つ用意しています。3つのカレンダーが埋まったら、次は4つ目を作るなど、少しずつ増やしていく予定です。カレンダーの数が増えることで注目も集まりやすくなるため、より一層盛り上げていきたいと考えています。
ですが、運営だけでさらに大きな取り組みへと広げていくのは難しさもあります。現在は社内で告知して参加者を集めていますが、それだけでは十分に人が集まらないこともあります。今後は各部署に「アウトプットをしていこう!」という声をかける役割の人を設け、より多くの組織を巻き込んだ活動ができれば、さらに大きく広がっていくのではないかと思っています。
また、執筆には時間と労力がかかるため、「書くことで何が得られるのか」といった有用性を伝える働きかけも重要だと考えています。
私自身は月に1回ほど記事を書いており、それがきっかけでさまざまなイベントに呼ばれたり表彰されたりする機会にもつながっています。今後はより多くの人が記事を書くことの価値を実感できる工夫もしていきたいと思います。
田中:会社が大きくなるにつれて、近い部署のことは把握できていても、離れた部署にいる人やその人が持つ技術や知見が見えにくくなってしまうという課題があります。
ですので、アドベントカレンダーをきっかけに組織の壁を越えて、お互いの持っている知識や技術を積極的に共有できる環境づくりを目指したいと考えています。
現状ではアドベントカレンダーが開催されるタイミングでのみ発信している方も多いですが、これを足がかりに日常的に対外発信ができる文化をつくっていきたいです。
前原:アドベントカレンダーをきっかけに、記事を書いてみようと挑戦する方が増えてきました。そこから次のステップとして、atlax blogs への寄稿や、xPalette開催のNetadashi Meetup のようなイベントでの発表など、より広い場でアウトプットの機会を増やしていきたいと考えています。
アドベントカレンダーを通じて得た挑戦や成果を次の段階につなげていくことが、新たな挑戦として重要だと考えています。

Q7:atlaxブログの読者やNRIのお客様にメッセージがあれば、最後にお願いします。
前原:NRIのアドベントカレンダーは多様な技術ジャンルにわたるため、ご自身の興味や関心に合った内容の記事がきっと見つかると思います。atlax blogsの読者やNRIのお客様には、ぜひ気軽に読んでいただき、技術的な知見や最新の情報を活用していただければと思います。
田中:NRIにはさまざまな技術分野に精通したメンバーが多く在籍しているので、技術者の存在や知見に触れていただけると嬉しいです。
NRIの技術力や取り組みを知っていただくことで、新たな発見のきっかけになればと考えています。
酒井:Qiita記事の読者の中には、実際に執筆に挑戦したい方や組織的にアドベントカレンダーを運営したいと考えている方もいると思います。
NRIの活動や記事をきっかけに、一歩踏み出して記事を書いてみようと思っていただけたら嬉しいです。
この活動を続ける過程で、記事を書きたいと思っている人が予想以上に多いことに気づきました。ただ、一人で始めるのは難しいこともあります。参加しやすい組織的な雰囲気づくりを進めていくことで、より多くの仲間が増え、一緒に活動を盛り上げていけると考えています。
また、記事を書いた方には「すごいですね」「いいね」といった反応やメッセージで称賛し、モチベーションを高めることも大切です。
こうした応援の積み重ねが継続的な活動の原動力になると感じています。
ぜひ、読者の皆さまとも協力しながらアウトプットを一緒に盛り上げていけたら嬉しいです。
編集部の感想
組織を横断して活動が広がった背景には、運営チームが表彰式の開催や積極的なフィードバックを通じて執筆者の意欲を高めていることに加え、運営メンバー自身が情報発信を自己成長の機会と捉え、熱意を持って主体的に取り組んでいるからだと感じました。その姿勢が周囲にも良い影響を及ぼし、参加者の輪が拡大していったのだとインタビューを通じて改めて感じました。
今後もatlax blogsでは、NRIのエンジニアのさまざまな取り組みや、第一線で活躍するチームの熱い想いをお伝えしていきます。
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