
こんにちは、NRIの山田康博です。
近年、生成AIを活用した業務効率化は一過性のブームではなく、実際のビジネス成果につながる段階に入っています。
その中でも、Google が提供する NotebookLM は「情報整理 × AI」の領域で高い注目を集めているサービスです。
本記事では、NotebookLM の概要と、各プラン(無償版、Google Workspace 版、Google Cloud 版)の違いをご紹介します。
NotebookLM とは
NotebookLM は、複数のドキュメントやURLを読み込ませることで、AI が内容を理解し、要点整理、分析、文章生成、調査サポートなどを行ってくれる「AIリサーチアシスタント」機能を有しています。
資料作成や情報収集にかかる時間を大幅に削減し、生産性を向上が期待できます。
NotebookLM には現在、以下の3つのプランが存在します。
・NotebookLM in Pro : Google Workspace 版
・NotebookLM Enterprise : Google Cloud 版
NotebookLM のプランの違い
NotebookLM には、機能や利用環境に応じて複数のプランが提供されています。
それぞれのポイントは以下のとおりです。(2025年11月5日時点)
■NotebookLM :無償版
- 個人向けを想定した無料プラン
- チャットクエリや音声生成の回数上限は少なめ(例:チャット50回、音声概要3回)
- 管理者向けのセキュリティ管理機能は提供されていない(個人向け)
NotebookLM (無償版)の実画面
NRIの有価証券報告書(PDF)をソースに追加し、AIに分析させた例です。

■ NotebookLM in Pro :Google Workspace
- Google Workspace 契約者向けのプラン
- UIは個人向け NotebookLM と類似
- Google Workspace 管理画面で NotebookLM の利用可否を制御可能
- 現時点ではOffice製品(Word)は可能。それ以外のOffice製品(Excel/PowerPoint)の直接取り込みは非対応。(今後のアップデートに期待)
NotebookLM in Pro の実画面
先ほどの NotebookLM (無償版)と同じNRIの有価証券報告書(PDF)をソースに追加し、AIに分析させた例です。

■ NotebookLM Enterprise:Google Cloud 版
- Google Cloud 環境で利用する NotebookLM
- MicrosoftのOfficeファイル(Word/Excel/PowerPoint)の取り込みが可能
- Google Cloud で管理され、IAMやVPC SCなどによる高度な制御が可能
NotebookLM Enterprise の実画面
NRIの有価証券報告書に加え、Excelデータも取り込み可能した例です。

NotebookLMのプラン比較
|
項目 |
NotebookLM (無料) |
NotebookLM in Pro (Google Workspace 版) |
NotebookLM Enterprise (Google Cloud 版) |
|
想定利用シーン |
個人向け |
エンタープライズ利用向け |
エンタープライズ利用向け |
|
利用費用 |
無料 |
Google Workspace 対象プラン or 個人向けサブスクで利用可 |
企業向けの有償ライセンス |
|
付帯機能 |
音声解説、動画解説、マインドマップ、レポートなどが付帯 |
音声解説、動画解説、マインドマップ、レポートなどが付帯 |
音声解説機能が付帯 |
|
利用回数(上限) |
チャットクエリ:50回、音声概要生成:3回 |
チャットクエリ:500回、音声概要生成:20回 |
チャットクエリ:500回、音声概要生成:20回 |
|
Officeファイル取込 |
×(対応なし) |
△(Wordは対応) |
〇(Word / Excel / PowerPointの読み込み対応) |
|
セキュリティ/統制機能 |
個人で管理 |
Google Workspace 管理画面で制御可能 |
Google Cloud によるIAMなど高度な統制が可能 |
Google Cloud 金融サミット’25 で NotebookLM の活用法が紹介
2025年10月23日に開催された Google Cloud 金融サミット’25 において、SBIホールディングス様、アコム様、NRIより、NotebookLM を活用した取り組みや効果が紹介されました。
金融業界はセキュリティ要件が高く、AI活用が難しい領域とされてきましたが、その中で取り上げられたことで、NotebookLM の信頼性と実務適用性が広く認知されつつあります。

<Google Cloud 金融サミット’25 概要>
- 内容:国内外の金融機関における生成AI活用事例、デジタル改革成功事例、金融向け Google Cloud ソリューション紹介
- 開催日:2025年10月23日(木) 14:00 - 17:35
- 開催形式:ハイブリッド( Google 渋谷オフィス / オンライン配信)
まとめ
- NotebookLM には、「NotebookLM(無償版)」「NotebookLM in Pro(Google Workspace 版)」「NotebookLM Enterprise(Google Cloud 版)」の3プランがあり、用途や環境に応じて使い分けが可能です。
- Google Workspace を利用していない場合でも、Google Cloud 環境があれば NotebookLM Enterprise を利用できます。
- 音声解説や動画解説などによる調査業務の効率化や、Officeファイルを活用した企業内データ利活用など、活用シーンは広がっています。
まずは実際に触れてみて、Google が提供するAIサービスの進化と、その業務インパクトを体感してみてください。
本稿が、NotebookLM の活用や導入検討を進めるうえで、皆さまの参考となれば幸いです。
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