
こんにちは。atlax編集部中の人です。
日本マイクロソフト株式会社(以下、Microsoft)より、パートナー企業の中で活躍する エンジニアを表彰する「Microsoft Top Partner Engineer Award 2025(以下、Microsoft Top Partner Engineer)」の受賞者が発表され、NRIからは8名の社員が選出されました。

今回は、「Azure Apps&Infra」カテゴリで選出された芝崎 慧、伊藤 豪太へのインタビューの様子をお届します。初受賞となったエキスパートたちに、エンジニアとしての自身の現在の状況から見た今後の展望について聞いていきます。
Q1:Microsoft Top Partner Engineer選出おめでとうございます!これまでのキャリアと、この賞を受賞されたことについて社内外に伝えたいメッセージを教えてください。
芝崎:NRIには2023年度にキャリア入社しました。以前は、大手SIerでインフラの開発プロジェクトに従事し、主に大規模なオンプレミス環境の開発を担当していました。
現在は、クレジットカードのスマホアプリにおけるバックエンドシステムの基盤開発を行うチームのリーダーとして、システム設計と実装をとりまとめています。
このスマホアプリのシステムのプラットフォームがMicrosoft Azure(以下、Azure)なのですが、Azureに触れるのはこのプロジェクトが初めてでした。Azureの利用歴はまだ1年ほどですが、同じ部署でMicrosoft Top Partner Engineerに選ばれている工藤匡浩さんに声を掛けていただき、私も本アワードへ応募しました。私自身、まだ実力不足な面もあると思っていましたが、「プロジェクトでの働きを考えれば受賞の可能性は十分ある」と後押ししてもらいました。Azureに詳しいチームメンバーの協力を得ながらプロジェクトを遂行できたことが今回の受賞の大きな要因だと考えているので、この場を借りてチームのメンバーに感謝を伝えたいです。
伊藤:私は2023年にNRIに入社して以来、NRIが提供するパブリッククラウド運用サービス「QUMOA」の開発・運用チームで、主にAzureを担当してきました。それに加え、保険会社のお客様向けにAzure基盤の維持管理の技術支援も行っています。この1年間、お客様の基盤で用いられているAzureサービスのリタイアメント対応として、仮想マシン約600台のメンテナンス作業を行いました。
今回のインタビューでは、NRIは若手でも「トップエンジニア」と呼ばれる賞を受賞できるほど、力をつけられる環境であることを伝えたいです。
Microsoftの他にもAWS(アマゾンウェブサービス)や Google Cloud、OCI(Oracle Cloud Infrastructure)といった主要なクラウドサービスは、高い技術力を持つエンジニアを表彰する「トップエンジニア」の表彰制度を設けています。1,2年目の頃に参画したプロジェクトでは、私以外のメンバー全員が各クラウドのトップエンジニアに選出されており、打ち合わせなどでは常にトップエンジニアの視点からの指摘やアドバイスを受けることができました。そうした先輩方が身近にいる環境で実力を磨いたことで、お客様に自信を持って提案することができるようになり、今回のMicrosoft Top Partner Engineer受賞に繋がったと考えています。
NRIには各分野のプロフェッショナルが揃っており、若手社員にもそのスキルとノウハウが受け継がれる環境が整っています。誰が担当しても高い品質でお客様に提案できる環境がNRIの良さであると改めて実感しました。
Q2: 日々の業務で特に大切にしていることや意識していることがあれば教えてください。
芝崎: 1つ目は、プロジェクトを通した成長です。
自身の成長は仕事をする上で大きなモチベーションになると思います。プロジェクト遂行のためにどのようなスキルが必要で、それをどうキャッチアップするか、そのスキルを活かして自分のキャリアプランをどう実現するかなど、プロジェクトを通して成長することを常に意識しながら日々の業務に取り組んでいます。
2つ目は、プロジェクトの計画です。
プロジェクトはきちんと計画を立てなければうまくいきません。私は基盤開発のリーダーとしてプロジェクトに参画することが多いので、どのような開発計画にするか、なぜその計画にしたのか、その計画でどのような作業が必要になるのか、先の予定や方向性、理由までをメンバーに明確に指し示すことを大切にしています。
3つ目は、自分でシステムを「触る」ことです。
リーダーの立場では、開発中の基盤に触れずともプロジェクトを進めることはできますが、実際に手を動かさなければ具体的なイメージが湧かず、設計のレビューやメンバーからの相談で適切にアドバイスをできないので、自分でも触ってみることで開発作業への理解を深めるようにしています。
4つ目は、属人性の排除です。
ひとつのプロジェクトには多くの人が関わりますが、特定の人でなければ作業できない状態では、その人が休んだり退職したりした場合にプロジェクトが停滞する恐れがあります。それを防ぐため、極力各メンバーの考えやノウハウをチーム内で共有しながらプロジェクトを進めています。
最後は、健康管理です。
私はリーダーとして意思決定に関わることが多いです。問題が発生した際にはスピーディな判断が求められますが、私がいなければ意思決定が遅れプロジェクトが遅延する可能性もあるので、体調不良で突発的に休むことが無いように健康管理は特に意識しています。

伊藤:私が日々の業務で意識しているのは、「若手だから」という逃げ道を作らないことです。
先ほどお話しした通り、同じ部署の先輩方のほとんどは各クラウドのトップエンジニアの受賞者であり、1年目の頃の私には雲の上の人たちのように見え、「自分はまだ1年目で先輩たちと同等のレベルには達していないから、わからないことがあっても仕方がない」といった思考でした。ですが2年目に、同じチームの先輩である小野友顕さんから「伊藤さんが2年目であるということはお客様には関係ありません。お客様はAzureのプロフェッショナルとして伊藤さんに相談しているのだということを意識してください」という言葉をいただきました。それ以来、若手だからと逃げ道を作らず、「自分はAzureのプロフェッショナル集団の一員」という意識をより強く持つようになりました。
Q3: 受賞を通じて、自身の成長にどのような変化がありましたか?また、その変化をどう活かしていきたいかお聞かせください。
芝崎:私がイメージするトップエンジニアは、専門とするクラウドに詳しい第一人者的な存在です。今回Microsoft Top Partner Engineerを受賞しましたが、私はAzureの経験がまだ浅く分からないこともたくさんあり、そのイメージと自分の今の状態にギャップを感じています。今後はAzureのプロジェクトや勉強会にも積極的に関わり、Microsoft Top Partner Engineerの肩書に見合う知識とスキルを身につけ、このギャップを埋めていきたいと思いました。
そのために、今後も実際に自分でシステムに触れ、より技術を理解しスキルを磨いていきたいと考えています。また、資格の勉強をすることでAzureの仕組みを体系的に理解できるので、資格の勉強で知識をつけ、システムに触れ更に理解を深めていくというサイクルを通じて、これからもスキルアップしていきたいと思います。
伊藤:私は、MicrosoftやNRIのホームページに受賞者として自分の名前が掲載されたことで、自身の意識にも変化が生まれました。
受賞が決まった当時は、同じ部署の中には各クラウドのトップエンジニアの称号を持つ先輩が大勢いるので「先輩方に比べれば、自分はまだ未熟」という気持ちでいました。しかし対外的に周知されたことで、今後お客様やNRIの他の部署の人からはMicrosoft Top Partner Engineerとして認識されるようになるのだということを実感しました。先ほどもお話ししたように、年次は関係なくひとりのプロフェショナルとしての自覚を持たなければと、背筋の伸びる思いでいます。
今やれることとして、お客様からの問合せには特に積極的に対応しています。お客様からの質問に対して、まずは自分自身がAzureの第一人者として回答を考えることを心がけています。先輩から補足を受けることもありますが、まずは自分で考えて説明することでスキルを磨いています。この活動は今後も継続し、Microsoft Top Partner Engineerとしてのプロ意識を醸成していきたいと思います。
Q4: これからの技術トレンドや市場変化を踏まえ、どのように自己研鑽を続けていきたいと考えていますか?
芝崎:新たなプロジェクトに参画するたびに、インフラ開発のスピードは年々上がり、同時にコストは下がっているのを感じます。その一方でIT人材は不足しているのが開発現場の現状です。より少ないコストと人員でスピード感のある開発を実現するためには、クラウドやAI、自動化といった技術が不可欠だと考えています。現在進行中のプロジェクトでも、IaCを利用した自動構築や、ChatGPTによる技術調査の効率化といった取り組みを推進していますが、まだインフラ開発を劇的に効率化させるレベルには至っていません。最新技術をインフラ開発の現場に適用しより効率的な開発を実現するため、更にスキルを磨いていきたいです。
伊藤:技術トレンド・市場変化としては、今後も引き続きAI活用が発展していくと考えています。同時に、基盤開発の場面ではクラウド活用も重要なので、「クラウド×AI」のスキルを向上していきたいです。
クラウドについては入社以来2年間で技術を磨いてきましたが、AI分野はまだ十分に知識をつけられていないので、クラウド技術の向上に加え、AIのアプリケーション開発にも注力しスキルアップしていきたいです。
芝崎さんと同じく、最新技術をキャッチアップするために一番意識しているのは、実際に手を動かすことです。まずはAIツールを用いてAzureのアップデート情報を要約し、最新情報を幅広くインプットします。更に、その中でも自身が気になったものやお客様にとって必要になりそうなものをピックアップし、実際に触って試すことでより深く理解するようにしています。
また、自己研鑽とは少し観点が異なりますが、身近な目標としてNRIでMicrosoft Top Partner Engineerに選出されている畑寛之さんを目標としています。畑さんはAzureの知識が豊富であることはもちろんですが、お客様が本当に知りたいことをユーザー視点で的確に説明されるので尊敬しています。自分が理解していることと、人に伝えられることはレベルが一段階異なりますが、私はまだ自身が理解する段階に留まっています。プロフェショナルの先輩の姿を間近で見て、お客様に伝える力も磨いていく必要があると痛感しています。

Q5: 今後、NRIのエンジニアとしてお客様に対してどう貢献していきたいと考えていますか?
芝崎:今後も、得意分野であるシステム基盤開発の分野でお客様を支えていきたいです。基盤開発は業務アプリケーション開発と比較すると目立たない領域で、お客様のビジネスに直接かかわる場面は少ないですが、安心安全なシステムを提供するために重要な領域でもあります。今後も安心安全なシステムを迅速に適切なコストで提供し、縁の下の力持ちとしてお客様のビジネスに貢献していきたいと考えています。
伊藤:NRIのエンジニアに求められる総合力が今の私に備わっているかと言えば、正直まだ不十分だと感じています。最初にお話ししたリタイアメント対応の中で、私はAzure基盤の観点でしかお客様に説明することができず、アプリケーションの観点については、NRIの先輩方のフォローをたくさん受けました。今後は、基盤の領域だけではなく、基盤の上で動くアプリケーションの観点も含めてトータルで設計・構築できるようになり、より安心安全なシステムを提供できるエンジニアを目指していきたいです。
Q6: atlaxブログの読者やNRIのお客様にメッセージがあれば、最後にお願いします。
芝崎: NRIには、難易度の高い開発プロジェクトも遂行できるような高いスキルと意識を持った優秀な社員がたくさんいて、システム開発の質が高く、なおかつ高品質な開発を維持できるスキームもあると感じています。難しい課題や目標があるときほど、お客様にはぜひNRIを頼っていただきたいです。
伊藤:NRIには、技術力のある先輩社員を間近で見て若手社員もスキルアップできる環境が整っているので、10年後、20年後先も、質の高いサービスをお客様に提供できると思います。
クラウド運用に課題を持つお客様のためパブリッククラウド運用サービス「QUMOA」を提供してきたように、これからも進化しつづける技術とお客様の声を常にキャッチアップし、ユーザーに求められるサービスをお客様と一緒に生み出していきたいと思っています。

取材を終えて
プロジェクトの開発リーダーとしてチームのメンバーに寄り添うために知見を得てきた芝崎と、先輩社員の背中を追い入社3年目でありながらプロフェッショナルとしての高い意識を持つ伊藤。今回がMicrosoft Top Partner Engineer初受賞となった2名ですが、受賞をゴールだとは捉えず、これを機に向上心がより高くなっている様子が伺えました。
年次に関係なく高い向上心を持って技術力を磨く、NRI社員の層の厚さを感じるインタビューでした。
引き続きatlax blogsでは、NRIに在籍するさまざまな世代のエンジニアの活動やその思いをご紹介していきます。
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