
こんにちは、atlax編集部 中の人です!
Google Cloud Partner Top Engineer とは、Google Cloud Japanのパートナー企業に所属するエンジニアを対象とした表彰プログラムです。今回は、「Google Cloud Partner Top Engineer 2024」「Google Cloud Partner Top Engineer 2025」と2年連続で選ばれ、技術リーダーとして活躍しているNRIの原田敏樹にインタビューしました。

オンプレミスからクラウドへと環境が変わる中で、Google Cloud の最新技術を積極的に学び、資格取得や技術検証を通してチーム全体のスキルアップにも取り組んでいます。
この記事では、そんな原田のリアルな取り組みや今後の目標についてご紹介します。
Q1:これまでのキャリア、現在のご担当業務やGoogle Cloud との出会いを教えてください。
私は入社以来、流通小売業のお客様を担当し、店舗向け・本部向け問わず、ミッションクリティカルな基幹系システムの設計・構築・保守運用と幅広く経験してきました。キャリアの初期にはシステムの維持管理業務を中心に携わり、その後は基盤更改やモダナイズを担当しています。
当初はオンプレミスを中心に扱っていましたが、その後プライベートクラウドに変わり、現在は Google Cloud をプラットフォームとして利用する機会が増えました。プラットフォームは変化していますが、一貫して「ミッションクリティカル」なシステムを前提に、高い可用性や運用性、セキュリティを重視して業務に携わってきました。
最近では、Google Cloud 関連の案件における社内の中核メンバーとして、アライアンスチーム*1と連携しながら、Google Cloud プレミアパートナー認定や、Google Cloud Partner Top Engineer 認定の取得推進にも携わっています。
Q2:Google Cloud Partner Top Engineer を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか?そこに向けて特に意識して取り組んだこと、乗り越えたチャレンジがあれば教えてください。
Google Cloud Partner Top Engineer を目指したきっかけは、部内で先駆けて取得された 岡野 悟之さんの存在でした。私自身も Google Cloud 関連の案件にリーダーとして携わる中で、部としてケイパビリティやプレゼンス向上を目的とした活動に参加し、チームでトップエンジニア認定を目指す方針を立てました。
Google Cloud Partner Top Engineer の評価項目の一つに認定資格の保有数があるため、まずは資格取得に取り組みました。普段の業務で使用するサービスや分野を中心に学習を進める一方、資格勉強を通じて普段あまり触れない分野の知識も広げることができました。
また、Google Cloud プレミアパートナー認定を受けるための活動なども評価されます。Google Cloud プレミアパートナー認定を受けるには、関わった案件の詳細なドキュメントの提出が求められるため、日々の業務活動において、記録の整備を意識的に行いました。要件定義からリリース後のシステム運用までのプロセスを適切にドキュメント化して積み重ねることで、品質向上はもとより、Google Cloud プレミアパートナー認定取得により、会社全体のプレゼンス向上にも貢献することができました。また、この活動を通じて情報を残す意識が一層高まりました。
Q3:2年連続で認定されていますね!Google Cloud Partner Top Engineer であり続けるために努力していることや意識していることはありますか?
Google Cloud Partner Top Engineer に認定され続けるために、まずは資格の有効期限を切らさないよう、計画的に更新することに取り組んでいます。資格の更新は通常2年ごととなっていますが、業務の多忙な時期と資格の更新時期が重なり過ぎてしまわないようにスケジュールを立てることを心がけています。資格更新の際には試験内容が変更されていることも多いので、押さえきれていなかったアップデートをキャッチアップする良い機会にもなります。
業務面では、最近ではお客様の状況も変化し、競争環境が厳しくなっているため、技術的な提案にも一層力を入れています。事業部のメンバーと共に「この新しい技術はどうか」といった議論を行うことも増えており、資格取得で得た知見は業務に活かされていると感じています。
新規システム構築にあたる際に、既存のアーキテクチャを踏襲しつつも、新しいサービスの中に有用そうなものがあれば、積極的に検証を行うことを心がけています。自分たちで検証するだけではなく、Google Cloud の方々との密な情報交換により、新サービスの適用可否や課題を共有し、その知見を案件へ反映しています。新しいサービスは仕様が未成熟であるリスクも含みますが、あまりクリティカルな影響が出ない箇所に適用するなど、影響が極小になるような考慮をしています。
そういった活動は、Google Cloud にも認識されますし、案件に紐づいた場合はGoogle Cloud Partner Top Engineer エントリー時の事例としても活用できます。
また、社外活動としては一昨年 Google Cloud の公式ユーザ会「Jagu'e'r」の分科会が主催するイベントに登壇し、本番環境と検証環境でセキュリティ要件やシステム変更のアジリティ要求が異なる中、Asset Inventory や Cloud Logging を用いて社内のセキュリティルール違反を検知し、メールで通知をする仕組みを他部と共同開発した事例を発表しました。
対外活動もまた重要な加点対象であるため、今後もこうしたイベントには積極的に取り組んでいきたいと考えています。
その他、社内的な活動としては、毎月パートナーエンジニアの方を交えてプロジェクトメンバーと最新技術やサービスについて情報共有やディスカッションを行う場を設けたり、資格保有者増加のための勉強会の開催なども行っています。
Q4:これまでの知見をどう業務に活かしているか、教えてください。
オンプレミスの時代から、システムの可用性や運用性、セキュリティはシステム品質を語る上で重要な要素です。NRIではシステム構築に留まらず、その後の保守・運用まで一貫して行っているため、日々の運用や障害発生時にも迅速に対応できる仕組みや体制づくりを大切にしています。
オンプレミス時代は、物理レイヤからアプリケーションレイヤまですべてをNRIが設計していましたが、クラウドではプラットフォームに依存する部分が増えるため、責任分界点を明確にし、お客様ともしっかり合意形成することが重要です。オンプレミスからプライベートクラウドに変わった際にも同様のことはありましたが、さらにレイヤが上がって制御できない領域が広がっているからこそ、設計を担保できる領域を見極め、その中で品質を高めていくことの重要性が増していると感じています。
また、既存のシステムが巨大であるほど、一度にすべてをクラウドシフトすることは困難です。既存システムの運用やセキュリティとの親和性も考慮に入れながら、いかにクラウドの良さを引き出せるかが、難しい要素となっています。

Q5:今後、エンジニアとして実現したい夢や目標があればお聞かせください。
今後の目標としては、これまで携わってきた流通・小売業向けのお客様に対して、オンプレミスからクラウドへの移行に伴い、新しい技術を積極的に取り入れることで、エンジニアとして継続的に成長していきながら、お客様により喜んでいただけるシステムを提供していくことです。
お客様に新しい技術を提案する際には、コスト削減や運用効率化など具体的なメリットをわかりやすく伝えることを心がけています。また、リスクについても丁寧に説明し、ご納得いただいた上で導入を進めることが重要だと考えています。
前述のとおり、お客様を取り巻く環境も大きく変化し、新しい技術を積極的に取り入れる姿勢が強まってきており、私達もその変化に触発されて進化しています。従来のシステムで培った堅牢な技術も重要ですが、新しい技術を取り入れなければエンジニアとしての価値が停滞してしまうと感じているため、お客様の変化に遅れることなく、ともに成長していきたいと考えています。
また、お客様向けの取り組みだけでなく、社内の品質向上や運用の自動化・効率化にも注力しています。IT人材不足という課題を踏まえ、自動化やAIの活用を推進することで、より楽しく効率的に働ける職場環境を実現することも目標の一つです。
今後も資格の更新や技術の学習を通じて知識を常にアップデートしながら、資格取得の取り組みを支援し、エンジニアとしてだけでなくチーム全体で成長し続けられるよう努めてまいります。
Q6:atlaxブログの読者やNRIのお客様にメッセージがあれば、最後にお願いします。
近年、Google Cloud の利用範囲は大きく拡大しています。
従来はエンターテインメント系を中心とした印象がありましたが、現在では公共や金融など幅広い適用が増加しており、Google Cloud もこれらの分野への積極的な導入を推進しています。
NRIでは、Google Cloud が現在のように注目される以前からお客様と連携し、クラウド活用の取り組みを進めてきました。特に、従来堅牢にシステムを運用されてきたシステムをクラウドに移行したいというニーズが高まっており、Google Cloud が有力な選択肢として挙げられるケースが増えています。
また、Google Cloud ならではの機能を活かしつつ堅牢性を維持するノウハウの蓄積も進んでおりますので、社内外を問わず、ご相談がございましたらぜひお問い合わせください。
今後もこれらの知見を生かし、お客様の多様なニーズに対応してまいります。
編集部の感想
特に印象に残ったのは、ただ技術を学び資格を取るだけでなく、日々の業務の中で会社としての資格サポートやチーム全体のスキルアップにも積極的に貢献しているという意識の高さです。
資格取得や認定の背景には、自身だけでなくお客様やNRI全体の成長に役立てたいという強い想いがあるのだと、インタビューを通じて感じました。
また、クラウド化を進める際には最新技術を一足飛びに導入するのではなく、既存のシステムとの堅牢な連携やセキュリティの確保を最優先しながら、新技術の検証を行っており、こうした慎重かつ戦略的な取り組みがお客様からの信頼につながっているのだと実感しました。
今回のインタビューを通じて、NRIのエンジニアたちが高い技術力とチャレンジ精神を持ち、お客様と共に常に成長し続けている姿を感じることができました。
atlax blogsではこれからも、NRIの最前線で活躍する技術者たちのリアルな声と取り組みを通じて、お客様との信頼関係の深化に貢献してまいります。
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*1: Google Cloud との連携を推進するチーム




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