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オンライン商談+電子契約ソリューション「econy」!チームの取り組みやサービスの魅力をインタビュー

atlax編集部

こんにちは!atlax編集部 中の人です。

2020年以降、テレワーク導入に伴い様々な部門でデジタルトランスフォーメーション(DX)化への取り組みが加速してきました。営業部門においてもお客様の課題解決に向けた本質的な活動に時間を割くために営業の効率を上げ、クラウドサービスを活用することが選択肢の一つになってきています。

NRIは、お客様の営業DXを支援するオンライン商談と電子契約をワンストップで行うソリューション「econy」をご提供しています。

econyは、電子契約に必要なオンライン商談、電子サイン、本人確認の3つの機能を備えたクラウドサービスです。お客様が利用しているSaaSサービスのデータを連携して利便性を上げることもでき、システムとの連携にも対応しています。

左から松村 正紀、井川 晃輔


今回は、econyのメンバーの井川 晃輔、松村 正紀にインタビューを行い、福岡を拠点にeconyの開発を行っている伊藤 真二にコメントをいただきました。チームの強みやサービスの魅力、より良いサービスを提供していくために努力していることなど熱い思いを突撃インタビューしました!

 

Q1:チームの取り組みについて教えてください。

井川:オンライン会議サービスに本人確認や電子サイン・電子署名など契約手続きに関わる作業を付随した商談ソリューションを開発しています。
新しい技術に取り組みながら外部イベントへの出展などの営業を行っています。
最近では、保険業界のお客様に契約していただきました。

松村: 他事業部と一緒にNRIの既存のお客様にも提案を行っています。
例えば、社内の金融業界のお客様がいる担当者には「金融業界向けにeconyのXXな使い方できるのではないか」と紹介するなど、各業界に合わせてeconyの使い方を伝え、提案活動をしています。

 

Q2:econyで活躍されているメンバーの紹介やチームの強みを教えてください。

松村:井川がチームの中心となっています。私は営業やプロモーションを行い、福岡の伊藤が開発を担当しています。井川はその間に立ち、顧客ニーズを開発にフィードバックしたり、新機能を営業やプロモーションにすばやく反映させています。

チームの強みは、それぞれの経験を活かした担当業務ができていることです。
井川と伊藤は、これまで生命保険会社向けにオンライン商談・契約のソリューション開発や運用を行ってきました。そのノウハウを活かしながらeconyを立ち上げ、よりよい活動をすることができています。
伊藤は、過去案件のノウハウを活かしながら最新技術を活用した先端的な取り組みを福岡で行っている、チャレンジングなエンジニアです。

松村 正紀

 

私は今までZoomのライセンス販売や導入支援を行ってきたため、Zoomを提供するZVC JAPAN株式会社(ZVC JAPAN)とのコネクションがありました。
ZVC JAPANが「Zoom Video SDK」や「Zoom Meeting SDK」などの開発ツールを提供しており、Zoom VideoSDKを採用し開発したのが「econy」でした。コネクションを活かし、過去業務で携わっていたZoomのソリューションのプロモーションチームでeconyのプロモーション活動を行っています。現在はチームメンバー(中村、黒沢、落合、福本、神原、越後)のみんなで、ユースケースのアイデア出しや外部への情報発信などを行っています。

井川:そうですね。伊藤は新しい技術を形にすることが早く、私と松村は、お客様とのコミュニケーションを取りながらお客様の業務に合わせた展開を進めていくなどそれぞれ求められるスキルが違います。お互いが今まで培ってきたバックグラウンドを活かしながら活動ができているなと思います。

 

Q3:サービスを生み出すときに大変だったことや当時躓いたことはありますか?

井川: “どんなサービスを作るのか”を決めていくことが大変でした。過去の経験を活かしながらサービスを考えていったのですが、コミュニケーションを行うツールは世の中にたくさん出ていたので、他サービスとの差別化が難しかったです。
まず、40個ほどアイデアを出し、分類分けしながら「NRIらしさ」やプラットフォーマーがやらないような「専門性を持ったサービス」を重視し、選定していきました。また、業務プロセスに踏み込めるサービスというコンセプトも大切にしていました。
NRIがマイナンバー関連のサービスを行っていたので、サービスにマイナンバーの機能を組み込むことでNRIらしさを意識して取り込んでいきました。

松村:世の中では「Zoom Video SDK」を使ってビジネスを展開している会社は多くありませんでした。そのなかで「Zoom Video SDK」を使ってNRIの強みをビジネスとして出せないかと始まったのが、econyでした。NRIはさまざまなお客様向けにサービスを展開してきたので、業務に関するノウハウはたくさん持っていて強みだと思っています。NRIらしさを組み込むサービスを生み出すことは大変でしたが金融や産業など各業界向けの業務知識とeconyのソリューション力を組み合わせることで、今後大きなビジネスにつながっていくのではと期待しています。

伊藤:卵と鶏の話になりますが、個人的には、ビジネスニーズに技術を適用すべきだと考えています。「Zoom Video SDK」という技術からビジネスを考えるのは、全く逆のことになります。その中でも意識したのは、国内向けかつSaaSであることです。オンラインミーティングという一般的なツールでグローバルを目指しても、それは価値がないと考えました。クラウドネイティブな基盤も含めてフルスクラッチ開発のため、最初のアイデアの実現までは苦労しました。

 

Q4:今までの経験を活用することで解決したい課題やNRIとして実現したい夢はありますか?

松村:econyを通してビジネスシーンで貢献したい気持ちはもちろん、その先にある社会課題の解決につなげたいと思っています。
例えば、オンライン商談が主流になってきた昨今ですが、そこにeconyのサービスでもある契約の仕組みまでオンラインでできるようになれば子育てや介護と仕事の両立ができるようになります。現在、不動産業界においては、土日祝日が商談のピークとなりますが、日曜休園の保育園も多く、子育てする共働き世代には日曜出勤が負担となっています。そういった社会課題の解決にもつなげていけたらよいと思いますし、NRIが目指す将来にも一致すると考えています。
また、リモートで仕事ができるソリューションを提供することで地域格差も改善できると思っています。日本では、都市部に一極集中していますが、オンラインを取り入れることで地域格差の改善や地方創成につながると考えています。econyを通して、少しでも社会課題の解決に貢献していきたいというのが私の希望です。

井川:私も同じく社会課題の解決に取り組んでいきたいと考えています。
econyでも取り入れている印鑑レスや電子サインなど、今までの紙の文化から進化しつつも誰もが安心安全で使えるプラットフォームを提供していきたいです。便利になったけれど、使える人が限られているものではなく、幅広い方が活用できることが大切だと思っています。今の時代に合ったやり方でどんな世代の方でも活用できるサービスを提供していきたいと思っています。

井川 晃輔

 

伊藤:構想の最初から考えていたのは、日本の事務手続きのデジタル化、特に地方における非効率な手続きの改善です。例えば、地方の金融機関では、予約、訪問、対面での書類作成・署名といった複数のステップが必要で、ユーザーにとって大きな負担となっています。econyでは、このような煩雑な手続きを、インターネット上の一連の操作に集約することで、ユーザー体験を大きく向上させます。これにより、社会全体として事務処理の効率化を図り、離島や僻地における情報格差の是正、そして人手不足が深刻化する業界における労働力不足の解消にも貢献できると考えています。

 

Q5:より良いサービスを提供していくために努力していることがあれば教えてください。

井川:私が心がけていることは、新しい技術や社会課題など最新の動向をキャッチアップし、econyだったら何ができるか、自分だったらどう取り入れていくかを常に考えることです。
新しい技術を使ってできることを考えていくなかで、技術先行ではなく、「世の中の人やお客様にとって本当に必要なことは何だろう」という本質を意識して考えることを大切にしています。

松村:econyはさまざまなシーンで活用できる可能性があると思っています。現在のユースケースである相続手続きや不動産契約手続き、保険金の支払いの他にも活用できるシーンはないか常に考えています。さまざまな業界のお客様向けにサービスを提供している他の部署の方が抱えている課題やアイデアと私たちの仮説を併せてよいビジネスを組み立てられないかと考えています。私たちなりのeconyの利用シーンを増やしていくために、ニュースや新聞を通じて、社会課題はどこにあるかという情報を集めるようにしています。

 

Q6:皆さんが感じているeconyの魅力を教えてください。

井川:現在のオンライン会議は、IDとパスワードのみで入室できますが、入室してきた人が本当に本人なのかという保証はありません。econyはマイナンバーカード認証や容貌の撮影と身分証明書を使って本人確認ができる機能があります。本人確認が公的に証明できるので、申し込み手続きや審査を行うシーンで安心してご活用いただけるところが魅力のひとつだと思っています。
また、パソコン・スマートフォン・タブレットの主要ブラウザに対応していて、専用アプリケーションのインストールが不要なため、誰でもスムーズに使用できるところも魅力だと思います。

松村:プロモーションを行っている立場としては、オンライン商談や本人確認が必要な電子契約は世の中のさまざまなシーンに適応できる可能性があるということが魅力だと思います。だからこそ、どんなところにニーズがあるのか日常で探していくことが楽しいです!また、伊藤は機能追加などの技術的なアイデアをたくさん持っているので、私たちが利用者目線に立って浮かんできたアイデアを組み合わせていけたら、さらにeconyのラインナップを増やしていけると思っています。

伊藤: econyは、SaaSの柔軟性とAI技術の進化を両立させたプラットフォームです。基本機能はSaaSとして提供し、お客様のビジネスプロセスにスムーズに導入できます。一方で、生成AIなど、お客様のニーズに合わせてカスタマイズが必要な機能については、ベンダーフリーで開発することで、最新の技術を取り入れ、お客様のビジネスに最適なソリューションを提供します。生成AIの急速な進化に対応し、お客様のビジネスが常に競争力を維持できるよう、AIを活用したサービスの開発・改善を積極的に行っていきます。

 

Q7:atlaxブログの読者やNRIのお客様にメッセージがあれば、最後にお願いします。

松村:econyは、さまざまな適応シーンで活用できると思っています。お客様が抱えている課題や今後どんな課題に適応できるかNRIとお客様と一緒にアイデアを出し合いながら、社会課題の解決に向けて活動していきたいです。

井川:私たちは、今までの経験を活かし、お客様の課題解決からその先にある社会課題の解決へむけてeconyのさまざまなシーンでの活用を考え、実現に向けて活動ができています。まさにNRIが取り組んでいる社会課題の解決に向けたアプローチ(DX3.0アプローチ)をeconyで取り組めていると感じています。社内でも、会社全体としての取り組みを自分が担当しているサービスや活動でどう形にできるか考え、どんどんチャレンジしてほしいなと思っています。
今後も安全安心で利便性があり、技術を使って誰もが活用できるサービスを作っていきたいです。その実現に向けてeconyのサービスを膨らませていき、皆様にとってなくてはならない存在になっていきたいです。

伊藤:econyは、これまでのお客様との経験や、新しいお客様からのご意見、そして社内外の方々のご支援によって成長してきました。今後も、お客様にご満足いただけるよう、信頼性の高いサービスを提供していきます。

オフショアで開発しているチームメンバー(左列の手前から3番目 伊藤 真二)

 

編集部の感想

目の前にあるお客様の課題解決だけではなく、その先の社会の課題解決まで考え、econyの可能性をさらに広げていく活動ができており熱意がとても伝わるインタビューでした!
また、それぞれの経験を活かしながら世の動向も把握し、econyにアイデアを落とし込んでいる熱心な姿に感動しました。
引き続きatlaxブログでは、熱い思いをもってソリューション開発やサービス提供を行っているメンバーをご紹介していきます。

 

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