こんにちは、atlax編集部 中の人です。
2024年7月24日、Microsoft Azure(以下、Azure)を扱うNRIの若手や初学者たちが一堂に会し「Azure Beginner LT祭」を開催しました。NRIでは、部署やチームの組織を超えてAzureの知見を高めあう勉強会やイベントを開催し続けています。今回のイベントでは、自身が関わるプロジェクトでの躓きポイントやそこから得られた学びなどを1人5分で発表しました。
本ブログでは、「Azure Beginner LT祭」で発表されたLTの内容をご紹介します!
Azure Beginner LTの発表内容
Azure初学者が基盤案件に参加して 桑田 直樹
最初のセッションでは、Azure初心者時代に担当した基盤構築案件での自身の躓きを振り返りました。当時はサービスごとの機能概要のイメージが理解しきれず、会議に出席しても議論についていけなかったり、作業をおこなう際に具体的な手順がわからなかったりなどの苦労をしたそうです。そういったときは、プロジェクトの目的を見失わないように意識しながら、まずは担当領域を理解していくことに努め、Azureに慣れていったとのことです。実機を触りながら、概念的な理解から本質的な理解ができるよう、徐々に解る範囲を広げていくことが肝要と話していました。
Azure Bicepを触ってみて躓いたこと 菅野 順平
次のセッションでは、Azure リソースをデプロイするドメイン固有言語であるAzure Bicepを学習するうえでの躓きと解決策を共有しました。社内向けのAzure Bicep活用ガイドライン作成施策にアサインされた当初、“リソースを作りたくても何を書いてよいか分からない、トラブルシューティングが大変”という躓きを経験しました。解決策として、相互変換可能なAzure Resource Manager (ARM) Templateを活用し、Azure portal上のリソースをAzure Bicepファイルに変換する、さらにAzure portalをうまく活用しながらトラブルシューティングに慣れていくことを積み重ねながら対処していったそうです。今後の挑戦として、複雑なアーキテクチャ構成のAzure Bicep開発にも取り組んでいきたいと話していました。
Azure Kubernetes Service のユーザー認証・認可について 桂 康洋
本セッションでは、Azure Kubernetes Service(以下、AKS)を利用したシステムの構築とAzure DevOpsパイプラインの構築をメインに担当する桂 康洋が、AKSのユーザー認証・認可において、どのように権限制御をするかのまとめを発表しました。自身が担当するプロジェクトの全体構成からAKSクラスターに焦点を当てた構成図などを紹介し、利用者・アカウント・操作ごとに分けた権限設計の整理をしました。さらに権限分離の実装方法やレイヤーの設定方法を紹介し、プロジェクトの概要を改めて理解する機会となりました。
Azure移行前に知っておくべきポイント ~実体験から学ぶ~ 中尾 圭吾
こちらのセッションでは、オンプレミスからAzureへ移行するプロジェクトで経験した障害事例を交えながら、移行時に気を付けるべきポイントなどを伝えました。移行の際は、システムの特性や仕様をしっかり理解したうえで、エラーや異常事態が発生することを事前に考慮した作り込みを心掛け、Microsoftのサポートエンジニアと随時コミュニケーションを図りながら解決に向けた対策をするべきだと話していました。
Azure初学者が検証環境構築時に苦労した話 安田 一馬
最後のセッションでは、Azureの検証環境構築時に苦労した点と解決策を共有しました。Azure初学者にとって、Azureの基本用語や権限管理の考え方、社内ルールに準拠した理想構成等…覚えるべきことが多岐に亘り負荷が大きいうえ、他のパブリッククラウドとの概念やカルチャーの違いにとまどう方も少なくないようです。AWSとGoogle Cloudは約1年強の実務経験がある安田一馬もその一人でした。そのような状況の中、Azureの基本を押さえるために、認定資格[Microsoft Azure Fundamentals (試験:AZ-900)]の取得を目指した自主学習や、社内のAzure勉強会に参加するなどして基本的な知識を補ってきたそうです。また、Azureの理想構成を理解するために、社内の類似案件を参考に構成にアレンジを加えてみたり、らくらくパックのサービスを活用したりしながら理解を深めていきました。今後は認定資格を取得し、自身が高めた知見を社内共有できるように頑張っていきたいと話していました。
参加者の声
「Azure Beginner LT祭」のアンケートで寄せられた参加者のコメントを紹介します。
- 興味を惹く内容ばかりで楽しかったです。これからAzureを勉強するぞ!というモチベーションアップにつながりました。
- チームの人材育成にあたってどのようにアプローチをしたら良いか参考になりました。
- 若手や初心者の登壇機会があることは大変素晴らしい環境が整っていると思います。
- Azure初心者とは思えないような充実した内容でした。
まとめ
イベントの事後アンケートでは、登壇者に対してのポジティブな感想や応援メッセージがたくさん届いていました。また、「Azureを勉強するモチベーションになった」という若手参加者の声も上がり、ボトムアップな活動を続ける事の意義を改めて実感することができました。今後もNRIでは、グループ横断で参加可能な勉強会やイベントを通してAzureの推進活動に取り組んでいきます。
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